蟹座

蟹座その２

《この星座生まれの著名人》

　ロックフェラー（大財閥）、ヘンリー・フォード（自動車王）、ステファン・フォスター（多くのホームソグを残したアメリカの国民音楽家）、パール・バック（中国の家庭を主人公にした不朽の名作『大地』の著者）、ヘレン・ケラー（三重苦を克服した教育者）、ジャン・ジャック・ルソー（「自然に帰れ」と叫んだ思想家）、二宮尊徳（農業教育者）、サトウ・ハチロー（詩人）、石川達三・獅子文六（作家）　など

恋愛結婚運　

　蟹座生まれの人の愛情の象徴は、子を愛し家庭を守る防衛本能に裏づけられた母性愛です。やたらに異性との恋に陥ることがないのも、自分の子どもに純血を伝えようとする母性本能が無意識に働いているからに他なりません。

　そのためか長い間異性との接触がなく寂しい思いに悩まされることがありますが、いちどこの人と思って好きになったら、とことんまで何年間でも忍耐強く、恋の炎を燃やし続けます。しかし、それだけに、その愛が実らなかったときのショックは強烈で、地獄の思いを深くさまよいます。若きウェルテルが人妻ロッテに捧げた愛こそ、蟹座の愛の姿なのです。特に女性は、最大限の愛情を一人の男性に集中し、誠実に献身的に奉仕せずにいられない性格です。完全な自己犠牲によってこそ、愛の喜びにふるえるのです。

　妻となっては、夫のどんな要求にも、黙々として応えます。幸福な家庭作りの名人ですが、結婚後は一段と防衛本能が強まり、家庭の平和をおびやかすものに対しては、徹底的に抵抗を示します。しかし、ひとたび子どもが生まれれば、その瞬間から主客転倒、夫の主権を無視し、子ども本位の家庭作りに夢中になります。性生活さえも夫の自由にまかせません。塾や予備校へと子どものお尻をたたく盲目的な教育ママに、蟹座の女性が多いのも頷けます。

　一方、この星座の男性も、ただ一人の女性を深く愛する型で、独身生活も長いようです。結婚してからも模範的な夫となり、妻子の強い扶養者になります。結婚後は、ふとした心のすきまから、特定の愛人ができる可能性がありますが、次々と相手を替えて楽しむほどの器用さはありません。
　

相性

Good Match

　それでは、蟹座生まれの人にふさわしい相手とは、どんな人でしょうか？　蟹座の人は意中の人に、どこまでも愛を捧げ続ける人です。しかし、子どもができると、夫婦愛は、いつしか子を通しての愛へと大きく変化しやすいので、夫婦間の愛情を、それ自体で保ち続けられるような、生活観を持つ相手を選ぶことが最上です。

　①その点、人間味が豊かで教育性をもつ魚座（2/20～3/20生まれ）の人

　②また、表面よりも内面に充実した愛情を抱き、献身する蠍座（10/24～11/22生まれ）の人

　③そのほか、あなたと同じ蟹座の人

　が相性のいい人です。

No Good Match

　これに反して、蟹座と相性の悪い人は、どんな人でしょうか？

　あなたは生活を動的な活気で生きようとする性格ですから、静的な野心に生きる天秤座（9/24～10/23生まれ）の人の中には、生活方針がまるで違う人が多く、しっくりいきません。

　また、山羊座（12/23～1/20生まれ）の人も、あなたにとって、ムードなしの窮屈さが耐えられず、不調和な毎日を送ることになりそうです。

　牡羊座（3/21～4/20生まれ）の人は、無愛想で無趣味に感じられ、嫌悪感が生まれます。

健康運

　蟹座のシンボルは、「栄養の袋」を意味します。これは母性的な体質を示します。つまり、自分に必要な精力の他に、家族に分け与えられるほどの、余分な栄養を貯蔵していることを示しているのです。

　栄養の吸収がさかんであることが、蟹座生まれの特色ですが、それがかえって体調に危険をもたらすことがあります。つまり、飲食の楽しさがわかる胃腸だけに、過剰摂取になる危険があります。また、飲食の時間が不規則になり、不節制をしたときと同じような、悪影響を及ぼすこともあります。「おなら」に悩まされるのも、この結果の一つです。

　このように、蟹座の人の身体のエネルギーの大半は、胃に集中しています。その巨大な力で消化吸収された栄養は、それを蓄える肝臓と胆嚢（たんのう）に、恐るべき負担をかけることになるのです。これを、「強胃弱肝」（きょういじゃっかん）といいます。この両極端が相通じて、蟹座の人の生命をおびやかすことになるのです。

　先ず第一に、慢性・急性胃炎。これは特に青年期からわずらいやすく、３９歳以後には、胃潰瘍（いかいよう）、胃癌に注意しなければなりません。主な原因は、香辛料のほか、熱いものや、堅いものの食べすぎから来ています。この部位の疾患は、蟹座の人にとって致命的です。

　胆嚢炎（たんのうえん）と胆石（たんせき）は、多量に送られてくる脂肪を消化するために、胆汁の分泌が盛んになりすぎて、炎症を起こすか、結石として蓄積されて生じます。肝臓の障害は、肝臓の過重労働によって、肝細胞が破壊され、消耗するところからおこります。それがついには、肝炎や肝硬変（かんこうへん）を招くのです。この部位の疾患は、生命をおびやかすほどではありませんが、それでもかなり寿命を縮めます。初老期以降に大いに注意を要します。

　総じて、蟹座の人は、「肥満は大敵」という金言を肝に銘じなければなりません。肉体の若さを保ちたければ、だぶついてくる筋肉を、ストレッチ体操や運動で縛り付ける必要があります。それによって、汗の出るほど、自分の身体をいじめつければ、寿命をのばすことも不可能ではないはずです。

　特に、病気に注意すべき年齢は、①胃腸系統の病気では、３０歳、３４歳、４５歳、５７歳、６３歳のとき、②肝臓系統では、４８歳、５４歳、６０歳です。
　

住まい運

　蟹座は、保護と防衛を願う母性の代表です。従って、住宅はまず、あらゆる外敵や外界からの脅威に対して身を守る「守備スタイル」の家でなくてはなりません。それと同時に、つねに水に帰ろうとする蟹の習性から、なるべく水に近い所が望ましいのです。

　まず、造作の点では、外観の美しさよりも、犬猫も入れないような堅牢さを重視した塀や、食料品・食器を大量に貯蔵できる設備のダイニング・ルームや、安全な奥まった所か、地下室などに広い子ども部屋のあるような家が理想的です。

　地理的には、冷たい風や長い冬を感じさせない所で、できれば、海や湖や流れの近くにあれば最適です。家の方位は、正面が北または、西に面している家が最良です。これらの条件のうち、少なくとも半数以上を満足していれば、あなたの家庭には幸運がもたらされるに違いありません。

　これに反し、蟹座の人に不幸をもたらすような家の例は、次の通りです。

　雪と風の多い地方で、水の流れに縁のない都市内の家、塀の無い下町造りで、鍵の少ないつくりの家、自由な子ども部屋のない大人（おとな）本位の家、台所より玄関が立派で、裕福に見せようとしているような家、庭も土もまったくないアパート、マンションなど。

　蟹座の人は、家のために若い時代から懸命な努力をする人です。気に入らなかったら、周囲を改造するか、気に入った他人の家を借りるかするための作戦を立てるべきです。そうすれば、あなたが現在悩んでいることにも、きっとよい幸先が見えてくるはずです。

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