−あほ(aho)−
阿呆が酢に酔ったよう(あほうがすによったよう) 締まりがなく、だらしない。とりとめのない様子。
阿呆の鳥好き貧乏の木好き(あほうのとりずきびんぼうのぼくずき) 鳥を飼ったり木を愛玩したりするのは、時間の無駄であり、役に立たない趣味であるということ。自分の境遇や環境も顧(かえり)みず趣味に没頭することを嘲(あざけ)って言う。 類:●碁打ち鳥飼い馬鹿の中
阿呆の鼻毛で蜻蛉を繋ぐ(あほうのはなげでとんぼをつなぐ) 阿呆みたいに鼻毛を長く伸ばしているのを、嘲(あざけ)って言う言葉。
阿呆律義(あほうりちぎ) 度を外れて正直であること。 類:●馬鹿正直●正直一遍
阿呆を尽くす(あほうをつくす) ふざけたこと、または愚行をやりたいだけやる。 類:●馬鹿を尽くす●放蕩三昧(ほうとうざんまい)の沙汰(さた)
あほんだら・あほだら もと上方(かみがた)方言。愚か者を意味する「阿呆(あほ)」を強めて言った言葉。多く、関西地方で使われる。 類:●大馬鹿者●あほだら ★「阿呆太郎」からか<国語大辞典(小)> 参考:阿呆陀羅経(あほだらきょう) 宝暦(1751〜64)以後、大坂に起こり、のち江戸にも伝わった俗謡。乞食坊主が小さな二個の木魚を叩いたり、扇子(せんす)で拍子を取ったりしながら、世上の事件などに取材して作った八八調の文句を「仏説あほだら経」という唄い出しで唄ったもの。 ★「あほだら」を、仏典の陀羅尼、曼陀羅などにこじつけて経文めかした語<国語大辞典(小)>