−あみ(ami)−
・編笠一蓋(あみがさいっかい) 編笠1つの他には何もないこと。身軽なこと。無一物の境涯。
・網心あれば魚心(あみごころあればうおごころ) 相手の出方次第で、こちらにも応じ方がある。 類:●魚心あれば水心
・編み出す(あみだす) 1.毛糸の服などを編み始める。2.自分で工夫(くふう)して新しい物や方法を考え出す。また、作り出す。 類:●考え出す 例:「燕返しを編み出した」
・阿弥陀も銭ほど光る(あみだもぜにほどひかる)[=の光も金ほど] 阿弥陀のご利益さえも、賽銭(さいせん)の多少によって影響される。金銭の威力が大きいことの喩え。 類:●地獄の沙汰も金次第
・網呑舟の魚を漏らす(あみどんしゅうのうおをもらす)
・網無くて淵を覗くな(あみなくてふちをのぞくな) 十分の用意がないうちはものごとを行なうな。努力をしないでは、何事も巧くいかない。何もしないくせに、他人の成功を羨んでばかりいてはならない。 出典:「抱朴子−学」「夫不学而求知、猶願魚而無網焉。心雖勤而無獲矣」
・網に掛かった魚(あみにかかったうお) 網に掛かった魚は逃げることが出来ないところから、どうにも逃げられない状態。 類:●網の魚
・網の目から手(あみのめからて) 方々から手が出てくること。それを所望する人が多いこと。
・網の目に風溜まらず(あみのめにかぜたまらず)[=留(と)まらず] 網は風の防ぎにはならないということから、その甲斐(かい)がないこと。無駄なこと。
・網の目に風留まる(あみのめにかぜとまる) 1.あるはずがないこと、不可能なことの喩え。2.常識的には有り得ないことが、たまにはあるということ。 類:●雨の夜にも星●蚊帳の目に風たまる ★「網の目に風留まらず(溜まらず)」は、無駄なことの喩え。
・網の目を潜る(あみのめをくぐる) 1.網の目の数のようにたくさんの人目の中を、避けるようにして通る。2.捜査網や、監視などを巧みに避ける。 類:●網を潜る
・網を張る(あみをはる) 1.鳥や魚を捕えるために網を張り巡らす。2.犯人や客など、目当ての人物を捕えるために手筈を整えて待ち受ける。 類:●張り込む