−あし2(asi2)−
足手反様に(あしてかいさまに) 足と手を逆さまにするように、慌ただしく駆けずり回る。また、慌てて落ち着かない様子。
足手纏い(あしてまとい・あしでまとい) 1.手や足に纏わり付いて、邪魔になること。また、その物。 例:「コートが足手まといだ」 2.ものごとをする時に付き纏って、思い切ったことをできなくさせるなど、障害となること。また、その者。 例:「女(子供)が足手まといになる」 類:●厄介もの●足手がらみ
足手を引く(あしてをひく) 足や手を引っ張るようにして、ものごとに努める。 類:●奔走(ほんそう)する
アジト(あじと) 1.左翼運動・労働運動などの扇動指令本部。また、その場所。 ★「アジテーティングポイント(agitating point)」の略。また、「agitpunkt」(ロシア語)の略とも。和製英語。 2.転じて、地下活動家たちの秘密集会所。3.一般的に、犯罪者たちの隠れ家(が)。 ★英語では、「hideout(隠れ場所)」。
足取り(あしどり) 1.足の動き。歩き方。 例:「軽い足取り」 2.格闘技で相手の足を掴んで押し出したり倒したりする技。 類:●あしとり 3.歩いた道筋。近頃では、犯罪人が逃亡した経路を指すことが多い。 例:「犯人の足取りをつかむ」 4.三味線音楽で、曲の中での緩急の変化。特に義太夫節でいう。
味な事をやる(あじなことをやる) 巧いことをする。巧く取り捌(さば)く。気の利いたことをする。また、生意気なことをする。 類:●乙な事をやる
足に傷持てば笹原が走れぬ(あしにきずもてばささはらがはしれぬ) 「足(脛)に傷を持つ」は、疾(やま)しいところがある人のことを指す。身に疾しいことのある人は、見付かるのを恐れて、音のする笹原などを行くことができない。
足の向く侭(あしのむくまま) 宛てもなく気侭に歩き回る。 類:●足の向く方(かた・ほう)
葦原の千五百秋の瑞穂の国(あしはらのちいほあきのみずほのくに) 「日本国」の美称。 ★葦が生い茂って、千年も万年も穀物が豊かにみのる国の意<国語大辞典(小)>
味も素っ気も無い(あじもそっけもない)[=塩っけも無い・しゃしゃりも無い・しゃくりも無い] 味がしない、少しの味わいもないということから、つまらないことを表わす。
足下から鳥が立つ(あしもとからとりがたつ)[=竜が上がる]・足元〜 突然、身近に意外なことが起こること。また、急に思い付いたように、慌ててものごとを始めることをいう。 類:●周章狼狽(しゅうしょうろうばい)●泡(あわ)を食う●藪から●寝耳に水●It is the unexpected that always happens.<「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典>
足下に火が点く(あしもとにひがつく)・足元〜 危険が身辺に近付くこと。危険が直ぐそこまで迫っていること。 類:●尻に火が付く●焦眉(しょうび)の急●然眉(ねんび)の急
足下にも及ばない(あしもとにもおよばない)[=追い付かない]・足元〜 比較する相手が余りにも優れていて、とても近付けない。比較にならない。 類:●足元へも寄り付けない
足下の明るい中(あしもとのあかるいうち)・足元〜 足下が良く見える昼間のうちに、から転じて、自分の弱点や悪事が見付け出されたりして不利な状態にならないうちに。多く、「帰れ」「失せろ」を伴(ともな)う。 類:●怪我のないうち
足下へも寄り付けない(あしもとへもよりつけない)・足元〜 相手があまりにも優れていて、おいそれとは近付けない。比較にならない。比較するのもおこがましい。 類:●足下にも及ばない●月と鼈(すっぽん)●雲泥の差
足下を見る(あしもとをみる)・足元〜 相手の弱みに付け込む。弱点に乗じる。 類:●足下を見立てる●足下へ付け込む●弱点に乗じる●弱点を突く●泣き所を押す ★駕籠舁(かごか)きや旅籠(はたご)が、お客の足下(=足の疲れ具合いや履き物の状態)を見て、駕籠賃・旅籠銭を吹っ掛けたところからきたという。