−あた(な)(atana)−
・寇に兵を籍し盗に糧を齎す(あだにへいをかしとうにかてをもたらす) 敵に兵隊や武器を提供したり、盗賊に食料を与えること。敵側の利益になるようなことをすること。また、悪事を働く者に都合の良い口実を与えてやること。 類:●盗に食を齎す●賊に兵を貸す●敵に糧 出典:「孟子−告子・上」「今乃ち黔首(けんしゅ)を棄て以て敵国に資し、賓客を却(しりぞ)けて以て諸侯を業(たす)け、天下の士をして退きて敢て西に向かわず、足を裹(つつ)んで秦に入らざらしむ。これ所謂(いわゆる)寇に兵を藉し盗に糧を齎す者なり」
・徒の火宅(あだのかたく) 儚く悩み多いこの世。 類:●火宅無常
・徒の悋気(あだのりんき) 自分に関係のないのに、他人の恋愛を見て起こす、無駄な焼き餅。おかやき。 類:●岡焼き●法界悋気