−あや(aya)−
・怪しみを見て怪しまざれば怪しみ却って破る(あやしみをみてあやしまざればあやしみかえってやぶる) 怪しい事を見てもこちらが気に掛けさえしなければ、怪しい事は自然に消えてしまうものだ。
・過まちては則ち改むるに憚ること勿れ(あやまちてはすなわちあらたむるにはばかることなかれ) 過失を犯したら、体裁(ていさい)などを気にせず、躊躇(ためら)うことなく改めなさい。 類:●過ちて改めざる是を過ちと謂う●過ちをかざる勿れ 出典:「論語−学而」「主忠信、無友不如己者、過則勿憚改」
・過ちの功名(あやまちのこうみょう) → 怪我の功名
・過ちは好む所にあり(あやまちはこのむところにあり) 自分の得意なことや、好きなことをしているときに、過失や失敗は起こりがちであるから、注意しなければならないという戒め。 類:●河童の川流れ●猿も木から落ちる●好きな事には騙され易い●善く游ぐ者は溺れ善く騎る者は堕つ
・過ちを文る(あやまちをかざる) 過ちを、改めもせず、反省することもなく、繕い誤魔化すこと。 出典:「論語−子張」「小人之過也必文」
・過ちを見てここに仁を知る(あやまちをみてここにじんをしる) ある人の過失も、その動機や原因を観察すれば、その人の人間性を知ることができる。 出典:「論語−里仁」「人之過也、各於其党、観過斯知仁矣」
・菖蒲と杜若(あやめとかきつばた) 共にアヤメ科の多年草で、そのどちらであるか見分けにくい。物の見分けがつかないようなときのたとえに用いる。また、数名の美女を比較して、何れも美しいと誉める場合などにも使う。 類:●何れ菖蒲か杜若
・文目も知らず(あやめもしらず) 物の道理の分別、善悪の区別などが分からない。