−えと(eto)−
・江戸っ子のちゃきちゃき(えどっこのちゃきちゃき) 生粋(きっすい)の江戸っ子。本物の江戸っ子。 ★「ちゃきちゃき」は「嫡嫡(ちゃくちゃく)」の変化という(俚言集覧)
・江戸っ子は五月の鯉の吹き流し(えどっこはさつきのこいのふきながし)[=鯉で口ばかり] 江戸っ子は言葉こそ荒っぽいが、気持ちはさっぱりしていてものごとに拘(こだわ)らないということ。また、江戸っ子は口先ばかりで胆力に欠けるという意味でも使う。 類:●五月の鯉の吹流し
・江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ(えどっこはよいごしのぜにはもたぬ)[=使わぬ] 江戸っ子は得た金をその日の内に使ってしまって翌日に持ち越すようなことはしないという意味で、江戸っ子が金離れの良さを自慢した言葉。
・江戸の仇を長崎で討つ(えどのかたきをながさきでうつ)
・江戸の大関より故郷の三段目(えどのおおぜきよりくにのさんだんめ) 相撲で、大関のようなスター力士も良いけど、それよりも、地元出身の三段目の力士を応援してしまうものである。人は往々にして、故郷の出身者や産物に肩入れしてしまうものであるということ。 類:●身贔屓
・江戸の花(えどのはな) 江戸が誇りとするもののこと。 例:「火事と喧嘩(けんか)は江戸の花」
・江戸の張り(えどのはり) 江戸特有のものとして誇りとした心意気。利害得失を顧みず生命をも賭けて、潔癖に己を通し守ろうとする意地。 ★主に江戸の遊女の意地にいう<国語大辞典(小)>
・江戸は諸国の掃溜(えどはしょこくのはきだめ) 江戸は諸地方の人が雑多に集まってできている都会である。
・江戸八百八町(えどはっぴゃくやちょう) 江戸には町の数が多いということ。また、江戸市中全域を指す言葉。
・江戸紫に京鹿の子(えどむらさきにきょうがのこ) 紫は江戸、鹿の子絞りは京を第一とするという意味で、江戸時代に、両都の染色の特長を言った言葉。