−えつ(etu)−
・越鳥南枝に巣を構い、胡馬北風に嘶う(えっちょうなんしにすをくい、こばほくふうにいばう)[=巣をかけ、〜]・[=嘶(いなな)く] 故郷が忘れ難い。故郷を恋い慕う。 類:●望郷の念に駆られる 出典:「文選」の古詩
・悦に入る(えつにいる) ものごとが巧く運んで満足し、心嬉しい状態になる。
・笑壷に入る(えつぼにいる) 1.思わず笑い出したい気持ちになる。また、大勢で大いに笑い興ずる。 用例:今昔−二四・二二「女房共皆ゑつぼに入にけり」 2.思い通りになったり、得意になったりして、思わず笑いを浮かべる。 類:●我が意を得る●占め子の兎 用例:平家−一「『平氏(へいじ)たはれ候ひぬ』とぞ申されける。法皇ゑつぼにいらせおはして」 3.人を、謀った計略に陥(おとしい)れる。 用例:日葡辞書「ヒトヲエツボニイルル」