−はめ(hame)−
・羽目に落ちる(はめにおちる)[=陥(おちい)る] 困った状態になる。悪い事態になる。窮境に陥(おちい)る。 ★「破目」とも書く<大辞林(三)>
・羽目に掛かる(はめにかかる) 勢いに乗ること。次第に調子が出てきて、興に乗ること。 類:●興に乗じる
・羽目に付く(はめにつく) 1.羽目板にぴったり付く。隅の方へ寄る。 用例:談・禁現大福帳−二「大屋の息子壁隣ゆへ羽目に付て置た」 2.新しく入牢(じゅろう)してきた罪人が、隅の方に押し付けられる。3.窮地に陥(おちい)る。 類:●羽目に落ちる 用例:雑俳・柳多留拾遺−巻八「念仏も三百両ではめにつき」 用例の出典@:禁現大福帳(きんげんだいふくちょう) 洒落本。1巻。宝暦5年(1755)。・・・調査中。 用例の出典A:俳風柳多留拾遺(はいふうやなぎだるしゅうい) 蔦屋から「古今前句集」の板木を譲り受けて、星運堂花久が享和2年(1802)に改題して出した本。
・馬銜を外す(はめをはずす)[=放す]・羽目を外す 興に乗って度を過ごす。調子付いて程度を越える。 類:●箍を外す●天井を抜く ★「はめ」は「はみ(馬銜)」の転で、「はみ」を外して馬を自由にする意からとも<大辞林(三)>