−はん(な)(han5)−
・半生(はんなま) 1.生煮えであること。半熟。2.半ば乾いているもの。完全に干物になっていない状態の魚など。 類:●生乾き 3.知識などが、生半可であること。 類:●半可通
・はんなり 1.派手である。陽気で華やかなである。 用例:歌謡・落葉集−四「開き初めたる早咲梅のはんなりと」 ★「はなばな(花花)」「はなやか(花)」などの「はな」から変化してできた副詞<国語大辞典(小)> 2.落ち着いた華やかさである。上品で華やかな様子。ぱっと明るい様子。視覚・聴覚・味覚についても使う。 用例:浄・今宮心中−上「跡へはんなり入花の茶びん後」 例:「はんなりとした味」 ★主に、関西地方でいう<大辞林(三)> 用例の出典:落葉集(おちばしゅう) 歌謡集。元禄17年(宝永元年1704)。大木扇徳。・・・詳細調査中。
・般若声(はんにゃごえ) 1.知徳に満ちた仏の声。2.般若経を読誦する声。また、真言(しんごん)などを唱(とな)える声。転じて、読経(どきょう)の声。3.鬼女が発するような恐ろしい声。嫉妬に狂った女の声。
・万人兎を逐うも一人之を獲(ばんにんうさぎをおうもひとりこれをう) 1.兎を捕まえようとする者は多いけれど、最終的に捕らえるのは唯(ただ)一人である。 出典:「後漢書−袁紹伝」「世稱万人逐兎、一人獲之」 2.獲物を得るのは一人だが、多くの協力者がいなければ、一人として得ることができないものである。
・半人前(はんにんまえ) 1.一人分の半分。 例:「半人前の分量の御飯」 2.技能や経験が一人前の半分くらいであること。人並みの働きができていないこと。まだ一人前の人間になっていないこと。 例:「口は達者だが腕は半人前だな」
・万能足りて一心足らず(ばんのうたりていっしんたらず・まんのう〜) あらゆる芸能に通じていても、一つの真心に欠けていては役に立たない。万能よりも、一心が大切であるという戒(いまし)め。
・半の日(はんのひ) 奇数の日。 類:●半日(はんび)