−はな(さ)(hana3)−
・花盛り(はなざかり) 1.花が満開であること。また、その頃。特に、桜の花の盛りを指して言う。2.ものごとの勢いが非常に盛んで、その頂点にあること。また、その時期。 例:「巷(ちまた)では健康補助剤が花盛り」 3.女の容貌などが最も美しい年頃。 類:●娘盛り
・鼻先思案(はなさきじあん) 胸の深いところでじっくり考えたのでない、極めて浅はかな考え。 類:●咽喉元思案●鼻の先知恵
・鼻先で笑う(はなさきでわらう) 相手を見下して笑う。 類:●鼻で笑う
・鼻先笑い(はなさきわらい) 鼻先でちょっと笑うこと。相手を軽蔑して軽く笑う。
・話が合う(はなしがあう) 話題が一致するという意味で、趣味や気質が合って、打ち解けて話ができること。または、楽しみながら仲良くできること。 類:●馬が合う●肌が合う
・話が染む(はなしがしむ) 気分や調子が出て、夢中になって話す。 類:●話に実が入る
・話が違う(はなしがちがう) 1.予(あらかじ)め為されていた約束と違う。期待していた内容と違う。2.条件が変わることによって、ものごとが別のものになる。 類:●話しが別 例:「その件を引き合いに出すのなら話が違う」
・話が付く(はなしがつく) 相談や交渉が纏(まと)まる。合意する。決着が付く。
・話が弾む(はなしがはずむ) 話が、順調に、しかも盛んに進行する。話題が次から次へと出て、話が活気付く。 類:●話に花が咲く
・話が早い(はなしがはやい) 話そうとする内容を相手が理解していて、すぐにお互いの意思が通じ合える。 例:「そういうことなら話が早い」
・話が分かる(はなしがわかる) ものごとの道理が良く分かる。世事や人情に通じていて、思うことを良く理解して呉れる。 類:●話せる 例:「年を取っている分、話が分かりなさる」
・話し上手は聞き上手(はなしじょうずはききじょうず) 本当に話が巧い人は、他人の話を聞くのも巧い。
・話し上手は聞き下手(はなしじょうずはききべた) 話が巧い人は自分ばかり話していて、他人の話を良く聞かないものだ。
・話半ば(はなしなかば) 話がまだ途中である。言い出した話が、まだ全部終わっていない。
・話に尾鰭が付く(はなしにおひれがつく) 話が誇張されて大きくなる。
・話にならない(はなしにならない) 1.話し合いが付かない。相談が纏(まと)まらない。意見が合わない。2.問題にならない。呆れてものが言えない。 類:●開いた口が塞がらない
・話に花が咲く(はなしにはながさく) それからそれへと、色々興味ある話が出る。 類:●言葉に花が咲く●話が弾む
・話に実が入る(はなしにみがはいる)[=身(み)が〜] 話に熱中する。
・話の腰を折る(はなしのこしをおる) 調子に乗っていた談話を、中途で挫折させる。口を挿(はさ)んで話を中途で遮(さえぎ)る。
・話の接穂(はなしのつぎほ) 話を続ける切っ掛け。
・話半分(はなしはんぶん) 1.ものごとは誇張して言い伝えられることが多いから、話は半分ぐらい割り引きして聞くと、丁度本当のところが掴(つか)めるということ。 類:●話半分嘘半分●話半分見て四分の一 例:「彼の言い分は話半分に聞いておいた方が良い」 2.話の途中。 類:●話半ば
・鼻白む(はなじろむ) 1.気後(おく)れした顔をする。また、決まり悪そうな躊躇(ためら)った表情をする。 用例:源氏−花宴「さての人々は、皆臆しがちにはなじろめる多かり」 2.興醒(ざ)めする。また、気勢を削がれたりして、気分を害す。 ★急に困難に直面すると鼻の辺りが蒼白になるところからという<国語大辞典(小)>
・話を決める(はなしをきめる) 話を纏(まと)めるという意味で、相談や交渉事を纏める。合意する。問題を解決する。 類:●話を付ける
・話を付ける(はなしをつける) 相談などの決着を付ける。話し合いや交渉事などを纏めたり、紛争を解決したりする。 類:●話を決める
・鼻筋が通る(はなすじがとおる) 眉間から鼻先までの線がすっと伸びているという意味で、目鼻立ちが整っていること。
・話せる(はなせる) 1.話ができる。 例:「韓国語を話せる」 2.話し相手とするに足りる。物分かりが良い。機微に通じていて、融通(ゆうずう)が利く。 類:●話が分かる 例:「君のお父さんは話せる人だな」