−はね(hane)−
・跳ね上がり(はねあがり) 1.跳ね上がること。飛び上がること。2.値段などが急激に上がること。3.そそっかしく軽弾みな言動をすること。人並みより活発なこと。また、その人。 類:●跳ね返り者●でしゃばり
・跳ね返り者(はねかえりもの)・跳ねっ返り 1.思慮分別がなく軽弾(はず)みな言動をする人。 類:●出しゃばり者 2.人前も臆せず活発に振る舞う女性。 類:●お茶っぴい
・羽が生えて飛ぶ(はねがはえてとぶ) 商品が非常に良く売れる喩え。また、物が非常に呆気なくなくなる喩え。 類:●羽が生えたよう
・羽を交わす(はねをかわす) 鳥が互いに翼を重ね合うこと。転じて、男女が情愛細やかに暮らすこと。 類:●比翼の契り 用例:源氏−夕顔「羽を交わさむとは引きかへて、弥勒(みろく)の世をかね給ふ」
・羽を交わせる鳥(はねをかわせるとり) 翼を互いに重ね合っている鳥。転じて、愛情細やかな夫婦。 類:●比翼の鳥●比翼連理
・羽を垂れる(はねをたれる) 平身低頭する。降伏したことの喩え。
・撥ねを取る(はねをとる) 1.上前を撥ねること。ぴんはねをすること。2.興行などで、大当たりを取る。評判を上げる。
・羽を並べる(はねをならべる) 1.鳥が互いに翼を重ね合わせるようにして寄り添う。転じて、男女が情愛細やかに暮らす。2.臣下が相並んで主君を補佐する。 用例:源氏−行幸「仕うまつりしきはは、羽を並べたる数にも思ひ侍らで」
・羽を伸ばす(はねをのばす)[=伸(の)す] 1.勢力を伸ばす。勢力を揮(ふる)う。2.押さえられた状態から自由になって、伸び伸びと振る舞う。 類:●鬼の居ぬ間の洗濯 例:「妻の旅行中に羽を伸ばす」