−はに(hani)−
・歯に合う(はにあう) 1.噛むことができる。食べることができる。口に合う。2.転じて、その人に適する。丁度良い相手になる。 用例:徳和歌後万載集「老のみとなるこの瓜の今は早婆でなければ歯に合はぬなり」 用例の出典:徳和歌後万載集(とくわかごまんざいしゅう) 狂歌集。四方赤良(よものあから)こと太田南畝。2冊。天明5年(1785)。「万載狂歌集」の続編。
・歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ) 包み隠すことなく、思ったままを率直に言う。思っていることをはっきりと、飾らないで言う。 反:■奥歯に物が挟まる■奥歯に衣着せる 例:「歯に衣着せぬ田中議員のスピーチ」
・埴生の小屋(はにゅうのこや・おや) 土間に筵(むしろ)などを敷いただけの小さい家。また、土で塗っただけの小さい家。転じて、見窄(みすぼ)らしい粗末な家。また、自分の家を遜(へりくだ)っていう言葉。 類:●埴生の宿●埴生●陋屋 ★「埴(はに)」は、きめが細かくてねばりけのある黄赤色の土のこと。埴土(はにつち)。
・埴生の床(はにゅうのとこ) 埴生の小屋の粗末な床。
・埴生の宿(はにゅうのやど)[=住家(すみか)] 土の上に筵(むしろ)などを敷いただけの粗末な小屋。また、土で塗っただけの粗末な家。見窄(みすぼ)らしい家。 類:●埴生の小屋