−はと(hato)−
・鳩が豆鉄砲を食らったよう(はとがまめでっぽうをくらったよう) 鳩が豆鉄砲で撃たれたときのように、突然のことに驚いて目を白黒させる様子。呆気(あっけ)に取られた表情。 類:●鳩に豆鉄砲 ★「豆鉄砲」は、小児の玩具。豆を弾丸として撃つ小さい竹製の鉄砲<国語大辞典(小)>
・鳩に三枝の礼あり(はとにさんしのれいあり) 子鳩は親鳩が停まっている枝より三枝下に停まって礼譲を守るということ。礼儀を重んずべきであるということの喩え。 類:●反哺の孝●烏鳥(うちょう)の私情 ★「烏に反哺の孝あり」と対にして用いることが多い<国語大辞典(小)>
・鳩の飼い(はとのかい) 口先で人を誑(たぶら)かして世渡りをする人。詐欺師や如何様(いかさま)師などにいう。 ★元、山伏や占者のような恰好をして家々を回り、熊野の新宮・本宮の事を語っては、鳩の飼料と称して金を騙し取ったところからと言う<国語大辞典(小)>
・歯止めが利く(はどめがきく) 事態の行き過ぎや悪化を食い止められる。 例:「欲望の歯止めが利かなくなる」
・歯止めを掛ける(はどめをかける) 1.停(と)めてある車輪が何かの拍子に動いたりしないように、車輪と車輪接触面の間に歯止めを噛(か)ませる。2.転じて、事態の進展や進行を止める。特に、行き過ぎや悪化を食い止める場合に使う。 例:「少子化に歯止めを掛ける」
・鳩を憎み豆を作らぬ(はとをにくみまめをつくらぬ) 畑に豆を蒔けば鳩がそれを啄(つい)ばむので、それを嫌って豆を作らないということ。僅かなことに拘(こだわ)って必要なことまでもしないために、自分にも世間にも損害を招くこと。詰まらないことに拘るあまり、肝心なことを見失うこと。
・バトンを渡す(ばとんをわたす) 1.リレー競走で、次の走者にバトンを引き継ぐ。2.仕事や責任、地位などを後継者に引き渡す。