−はを(hawo)−
・葉を欠いて根を断つ(はをかいてねをたつ) 枝葉を除こうとして、大切な根本を駄目にしてしまう。 類:●角を矯めて牛を殺す
・歯を噛む(はをかむ) 1.激怒する。2.歯軋(ぎし)りをする。悔しさや怒りを堪(こら)える。
・羽を枯らす(はをからす) 鳥の羽が艶(つや)を失って枯れたようになること。高い地位にいた人が、零落(おちぶ)れて貧弱な姿になることの喩え。 類:●尾羽(おは)打ち枯らす
・羽を利かす(はをきかす)[=が利く] 羽振りが良い。勢力がある。 用例:浄・狩剣本地−一「恨みいうてもはがきかぬ」 ★一説に「歯が利く」とし、歯が立つの意とする<国語大辞典(小)> 用例の出典:狩剣本地(もみじがりつるぎのほんち) 浄瑠璃。近松門左衛門。正徳4年(1714)。平惟茂と2人の女性とのかかわりに、宝剣をめぐる悪の行為の錯誤の上に成り立つ悲劇<近松門左衛門でござーい!>
・歯を食い縛る(はをくいしばる) 悔しさや怒り、または苦痛などを必死に堪(こら)える。 例:「歯を食い縛って耐える」
・歯を切す(はをせっす) 歯を食い縛る。 類:●切歯(せっし)
・歯を染める(はをそめる) 女性が結婚すること。人妻になること。 ★昔、女性が結婚すると歯を黒く染めてお歯黒にする風習があったところから<国語慣用句辞典(集)>
・歯を出す(はをだす) 歯を剥(む)き出して怒る。感情を剥き出しにして叱(しか)り付ける。