−へた(heta)−
・下手があるので上手が知れる(へたがあるのでじょうずがしれる) 下手な人がいてこそ、上手さが分かる。なにごとも、比較になるものがあるからこそ、その良さが分かるのだということ。下手な者が己を弁護して、また、周りの人が下手な者を庇(かば)って言う。 類:●下手は上手の飾り物●悪人あればこそ善人も顕れる
・下手すると(へたすると) 対処の仕方が適切でないと〜になる、という意味で、事によると。ひょっとすると。 類:●下手をすると
・隔てなし(へだてなし) 双方の間に遮(さえぎ)るものがないという意味から、互いに打ち解けて心を許しあう状態である。
・下手な鉄砲も数打てば当たる(へたなてっぽうもかずうてばあたる)[=打ちゃ〜] 数多い中には紛(まぐ)れ当たりすることもある。
・下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむににたり)
・下手の道具調べ(へたのどうぐしらべ) 技量の劣った者ほど、不出来を道具にせいにする。 類:●下手の道具選び●A bad carpenter
quarrels with his tools. 反:■弘法筆を択ばず
・下手の長談義(へたのながだんぎ) 話の下手な人が長々と話をすること。口下手な人に限って、長話をする傾向があること。また、そのために聞く方が迷惑すること。
・下手の横好き(へたのよこずき)
・下手は上手の元(へたはじょうずのもと) 初めから上手な者はない。下手からやがて上手になるものだ。
・下手をすると(へたをすると) → 下手すると