−ひい(hii)−
・ピーカン(ぴいかん) 快晴のことを言う俗語。 ★ 語源は諸説あり、快晴の空が煙草の「缶入りピース」の色に似ていたという説が有力。他に、映画業界用語で、映画撮影をするときに晴れた日にはカメラのピントがカーンと決まることからそう呼ぶようになったとする説、雲雀(ひばり)がピーピー鳴き、太陽がカンカン照るからとする説などがある。「缶ピース」が発売された昭和27年(1952)以降にできた言葉か。
・贔屓強い(ひいきづよい) 1.贔屓する傾向が強い。自分を引き立てて力添えをして呉れる人が多いこと。2.他人を引き立てて力を入れる傾向が、何かと強いこと。 ★「ひいき」は、「ひき(贔屓)」の変化<国語大辞典(小)>
・贔屓の引倒し(ひいきのひきだおし)[=引倒れ] 贔屓し過ぎて、却(かえ)ってその人の迷惑や不利になること。 類:●贔屓倒し●勾張り強うて家倒す
・贔屓偏頗(ひいきへんぱ・へんぱ) えこひいき。 用例:史記抄−一一「天道は、さらにひいき偏頗はない」 類:●依怙(えこ)贔屓
・贔屓目(ひいきめ) できるだけ良いものに見ようとする、好意的な見方。 例:「親の贔屓目」
・日出ずる国(ひいずるくに) 朝日が上る国の意味。日本の美称。
・秀でて実らず(ひいでてみのらず) 植物の穂が出ても実がならないという意味で、折角学問が進んでも、その成果が実らないで、中途で終わってしまうこと。 出典:「論語−子罕」 参考:「秀でる」の「ひ」は「穂」と同源<大辞林(三)>
・延いては(ひいては) その結果。更には。「延いて(=それから引き続いて、それが原因となってその結果)」を強めた言い方。 例:「個人の利益が、延いては社会全体の利害に繋がる」
・ぴいぴい 1.笛の音や、鳥や虫の鳴き声など、連続して高く鳴り響く音を表わす擬音語。 例:「赤ん坊がぴいぴい泣いて煩い」 2.貧困である様子や、金がない様子を表わす言葉。 例:「リストラされて、今はぴいぴいしてます」