−ひか(hika)−
・日が浅い(ひがあさい) 日数があまり経(た)っていない。 例:「会に参加してまだ日が浅い」
・被害妄想(ひがいもうそう) 《四熟・精神医学》 1.自分が他人から危害を加えられていると思い込むこと。統合失調症に多く見られる症状の一つ。 ★「ひがいもうぞう」とも<国語大辞典(小)> 2.日常生活でありがちな軽度の勘違いや猜疑心などについても言う。 例:「皆から嫌われているなど、被害妄想も甚だしい」
・光一(ぴかいち) 俗語。 1.花札の手役の一つ。七枚の手札の中で一枚だけが光り物(=二十点札)で、残りの六枚が全て滓札(かすふだ)か柳(雨)の札である役。2.転じて、多数の同類の中で、最も優れている人や物。 例:「彼の身体能力はぴかいちだ」 ★多く「ピカ一」と書く<学研国語大辞典>
・非学者論に負けず(ひがくしゃろんにまけず)[=論議に〜] 無学な者は、筋道が通った論議にあっても、屁理屈を押し通し、一向に屈することがない。 類:●盲(めくら)蛇に怖じず
・日陰の豆も時が来れば爆ぜる(ひかげのまめもときがくればはぜる) 日当たりの悪い場所で育った豆でも、時期が来れば自然とさやから弾(はじ)け出る。人間も同様で、仮令(たとえ)成長が遅れていても、年頃になれば一人前になるから心配は要らないということ。多く、性の目覚めを指して用いられる。 類:●陰裏の豆もはじけ時
・日陰者(ひかげもの) 1.世を隠れ忍ぶ身の上の人。公然と世に立ち交わることのできない人。特に、妾(めかけ)、私生児、前科者など。2.世の中から認められない人。世に埋もれて出世しない人。
・日が込む(ひがこむ) 日数が懸かる。時日が経過する。
・日が高い(ひがたかい) 太陽が天中の高いところにあるという意味で、真昼間のこと。夜明けから時間が経って、太陽が空に高く昇っている状態。日暮れまでにかなりの時間があること。
・火が付く(ひがつく) 1.燃え出す。 例:「焼け木杭(ぼっくい)に火が付く」 2.影響が及んで事件や騒動が持ち上がる。 例:「彼の一言で紛争に火が付いた」 3.自分の身、または家に火が付いたという意味から、慌ただしく性急な様子。切迫した様子。 例:「尻に火が付く」 4.家運が衰える。
・日が詰まる(ひがつまる) 日照時間が短くなる。冬に向かって昼間が徐々に短くなって行くこと。 反:■日が長い
・日が長い(ひがながい) 日照時間が長くなる。冬から春、また春から夏に向かって昼間が長くなっていくこと。 反:■日が詰まる
・火が入る(ひがはいる) 1.窯(かま)や炉(ろ)に火が付られる。2.燃え出す。主に、熱していた油が高温になり過ぎて燃え出すこと。
・非が入る(ひがはいる) 非難される。
・火が火を呼ぶ(ひがひをよぶ) 1.火が次々と広がって行くこと。似た傾向のものが次第に寄り集まって大きくなること。 類:●類は友を呼ぶ 2.ものごとがだんだん広がって、大いに盛んになる様子。
・火が降っても槍が降っても(ひがふってもやりがふっても) どんなことがあろうとも。天から火が降ってきても、槍が落ちてきても平気であるという意味から、ものごとを行なうのにどんな障害や苦難があろうとも、遣り遂げて見せるという強い意思の喩え。 類:●雨が降ろうが槍が降ろうが●火の雨が降っても
・火が降る(ひがふる) 火が焼いてしまって何もないという意味で、とても貧しいこと。非常に貧乏である。 用例:浮・好色一代男−3「内証は挑灯(ちようちん)ほどな火が降つて」
・日髪日風呂(ひがみひぶろ) 1.毎日風呂に入り髪を結いなおすこと。贅沢な暮らし振り。2.囲われ者などを嘲(あざけ)って言った言葉。
・光を当てる(ひかりをあてる) それまで目立っていなかったものを、表立って取り上げる。 類:●スポットを当てる
・光を放つ(ひかりをはなつ) 1.光を発して輝く。2.人や物が他より一段と優れて、目立っていること。或いは、才能や力が際立っていること。 例:「一際光を放つ存在」
・光を和らぐ(ひかりがやわらぐ) 1.優れた学徳や才知の輝きを包み隠して世俗に混じる。 類:●和光同塵 出典:「老子」「和其光、同其塵」 2.転じて、菩薩が徳の光を隠して衆生(しゅじよう)を救うために仮の姿を現わす。
・光るほど鳴らぬ(ひかるほどならぬ) 稲光りが凄(すご)い雷(かみなり)は、案外、雷鳴が小さいものである。 1.口煩(うるさ)く言う人に限って、根は優しいものだということ。2.強そうに振舞っている者は、意外に弱いものである。また、口で偉(えら)そうに言う者に限って、大した腕を持っていないものである。 類:●吠える犬は噛まぬ●能無しの口叩き
・引かれ者の小唄(ひかれもののこうた)
・彼岸過ぎての麦の肥は効かぬ(ひがんすぎてのむぎのこえはきかぬ) 彼岸を過ぎてから麦に肥料をやっても効果がないように、自分には分別あると自惚(うぬぼ)れている者に、いくら意見を言って聞かせても効き目がない。 類:●二十(三十)過ぎての子に意見