−ひけ(hike)−
・髭食い反らす(ひげくいそらす) 髭を口に咥(くわ)えたように生やして、その先の方をぴんと反らせる。気張った様子や、威張った様子の喩え。
・火消しの家から火事(ひけしのいえからかじ) 火を消すのが仕事である町火消しの家が火事の火元になること。手本であるべき者が、それに纏(まつ)わる過ちを犯すこと。 類:●秋葉山から火事
・引けになる(ひけになる) ものごとに後(おく)れを取ること。世間に対する面目(めんぼく)が潰れること。 類:●名折れになる
・髭の塵を払う(ひげのちりをはらう)
・卑下も自慢のうち(ひげもじまんのうち) 1.表面では謙遜しながら、実はそれを美徳として自慢していること。2.自慢を自慢として口に出さず、表面は謙遜してみせること。 類:●卑下も過ぎれば自慢となる●過大な謙遜は高慢なり●卑下慢
・ひけらかす 見せびらかす。自慢して見せ付ける。衒(てら)う。 用例:虎明本狂言・鶏聟「是へすぐにまいってひけらかしませう」 例:「手柄をひけらかす」 ★「光らかす」の意かという。「かす」は接尾語<国語大辞典(小)> 用例の出典:鶏聟(にわとりむこ) 狂言。各流。花婿が婿入りの作法として鶏の真似(まね)をすることを教えられ、舅(しゅうと)を訪れて鶏の真似をする。舅は婿に恥を掻かすまいとして、一緒に鶏の真似をする。
・引けを付ける(ひけをつける) 引け目を感じさせるようにする。面目を失うようにさせる。 類:●引けを取らせる
・引けを取る(ひけをとる) 負ける。劣る。 類:●遅れを取る 例:「真面目さでは誰にも引けを取らない」
・髭を撫でる(ひげをなでる) 得意げな様子。 類:●顎を撫でる