−ひし(hisi)−
・肘折る(ひじおる) 肘を折ったように曲がっている。折れ曲がっている。 用例:枕−二三五「ひぢをりたる廊」
・飛耳長目(ひじちょうもく) 1.古い時代や遠方のことを良く見聞きすること。ものごとの観察に鋭敏であること。また、その目と耳。2.転じて、見聞を広めるための書物のこと。 類:●長目飛耳●鳶目兎耳
・肘鉄砲を食わす(ひじでっぽうをくわす)[=食わせる] 1.肘の先で突き退ける。2.誘いや要求を拒絶する。 類:●肱にする
・肘にする(ひじにする) 1.肘の先で相手を突き飛ばす。2.人からの誘いや申し込みなどを強く跳ね付ける。 類:●肘を食わせる●肘鉄を食わせる
・秘事は睫(ひじはまつげ)[=睫の如し] 秘事や秘伝は、窮(きわ)め難い奥底にあるのではなく、案外手近な所にあるものである。秘事や秘伝は、容易に気付かないだけで、睫のようにすぐちかくにあるものだ。 類:●近くて見えぬは睫
・肘を折る(ひじをおる) 人は困難を何度も乗り越えることによって、経験豊かで立派な人物になっていくものだ。 故事:「春秋左氏伝」 度々自分の肘を折って自分で治療するという痛い経験をして初めて、人の病気を治療する名医となることができた。 
・肘を食う(ひじをくう) 相手から肘の先で突き飛ばされる。自分から仕掛けた誘いや申し込みなどが拒絶されること。 類:●肘鉄を食う
・肘を張る(ひじをはる) 1.肘を張り出して武張ったように見せる。威張って振る舞う。肘張(ば)る。2.気負う。気勢を示す。また、強情に意地を張る。類:●意地を張る●肘張る 
・肘を曲げる(ひじをまげる) 1.肘を折り曲げて手枕にする。2.清貧を楽しむ。 類:●曲肱(きょっこう)の楽しみ 出典:「論語−述而」「飯疏食飲水、曲肱而枕之、楽亦在其中矣」
・美人に年なし(びじんにとしなし) 美人は何歳になっても若く見えるものだ。
・美人薄命(びじんはくめい) 兎角(とかく)美人に生まれ付いた人は、不幸せだったり、病弱で早死にしたりすることが多い。 類:●佳人薄命