−ひと(あ)(hito1)−
・人悪しかれ(ひとあしかれ) 自分ではなく、他人には、不幸がありますように。他人の不幸を願う利己の心。 例:「人悪しかれ、我良かれ」
・一味違う(ひとあじちがう) 他のものとは、趣(おもむき)や性質が、良い意味で違う。他より、微妙に良い。 例:「彼の弁舌は一味違う」
・一汗流す(ひとあせながす)[=掻(か)く] 身体を動かして一頻(ひとしき)り汗を掻く。ちょっとした運動や労働をすること。 例:「テニスをして一汗掻流す」
・一雨ありそう(ひとあめありそう)[=来そう] 1.降雨が近い。2.転じて、何か事件や騒動が起こらずには済みそうもない。悪いことが起こりそうな予感がする。
・一泡吹かせる(ひとあわふかせる)[=吹かす] 口から唾(つば)の泡を吹かせるという意味で、相手の不意を突いて驚き慌てさせる。 例:「いつも踏ん反り返っているあいつらに一泡吹かせてやれ」
・人有る中にも人無し(ひとあるなかにもひとなし) 人は大勢いるけれども、本当に優れた人物は中々いないものである。
・一息入れる(ひといきいれる)[=吐(つ)く] 一休みする。休憩する。 例:「切りの良いところで一息入れろよ」
・人至って賢ければ友なし(ひといたってかしこければともなし)[=善なれば内に〜] あまり賢明で理知的過ぎると、他人から敬遠されて、共になって貰えないものだ。 類:●水清ければ魚棲まず 出典:「孔子家語−入官」
・人一倍(ひといちばい) 1.人の倍であること。 ★「一倍」は、「二層倍」の意味。 2.普通の人以上であること。 例:「人一倍努力する」
・人衆ければ天に勝つ(ひとおおければてんにかつ)[=盛んなる時は〜] 人がたくさん集まって事を成そうとすれば、一時的に天理にも勝つことができるということ。 出典:「史記−伍子胥伝」