−ひと(さ)(hito3)−
・人酒を飲む、酒酒を飲む、酒人を飲む(ひとさけをのむ、さけさけをのむ、さけひとをのむ) 一杯は人が酒を飲む、二杯は酒が酒を飲む、三杯は酒が人を飲むということ。最初は自覚してお酒を飲んでいる人も、だんだんとお酒がお酒を欲するようになり、最後にはお酒に飲まれ、理性を無くしてしまう。深酒することへの戒(いまし)め。
・一芝居打つ(ひとしばいうつ) 人を騙したり目的を達成したりするために、計画的に作り事を仕組む。 類:●芝居を打つ
・人知れず(ひとしれず) 1.人に知られないで。人目に付かないように。密かに。そっと。 例:「人知れず枕を濡らす」 2.思いも拠らず。思い掛けず。 用例:平家−一〇「か様に人しれずかれこれ恥をさらし候も」
・人知れぬ(ひとしれぬ) 他人には知られていないという意味で、隠そうとしていた訳ではないが、まだ人には気付かれていないこと。
・一筋縄では行かぬ(ひとすじなわではいかぬ) 「一筋縄」は普通の方法という意味で、当り前の遣り方では思う通りにできないこと。癖があって尋常な遣り方では処理できないこと。また、そういう者のこと。 類:●甘い酢では行かぬ●甘口では行かぬ●海千山千●酢でも蒟蒻でも