−ひと(ま)(hito7)−
・人前を作る(ひとまえをつくる) 大勢の人の前で本心を隠して取り繕うこと。人から見た感じを良くするよう体裁(ていさい)を作ること。 類:●人前を繕(つくろ)う
・人前を憚る(ひとまえをはばかる) 1.大勢の人が見ている場所に出ることを遠慮する。2.人目を気にして、人に知られないように差し控えること。 類:●人目を包む
・人増せば水増す(ひとませばみずます) 家族の人数が増えればそれだけ費用が嵩(かさ)む。 類:●口増せば水増す
・人身御供(ひとみごくう) 1.神への供え物として、人の身体を捧げること。また、その人。 類:●生贄(いけにえ)●人身供犠(くぎ) 2.転じて、他人の欲望の犠牲になること。また、その人。
・瞳を凝らす(ひとみをこらす) 瞬(まばた)きもしないで見詰める。じっと一点を見詰める。 類:●凝視する
・瞳を据える(ひとみをすえる) 視線を動かさず、じっと見詰める。激しい感情や興味に駆られて、一点を見据えている様子。
・人目が煩い(ひとめがうるさい) 他人に見られると、色々と憶測されて面倒である。他の人に見られたり、噂されたりするのが煩(わずら)わしい。
・人目がない(ひとめがない) 他人が見ていないこと。 ★元来は、人の出入り・往来がないという意味<国語慣用句辞典(集)>
・人目に余る(ひとめにあまる) 1.行為や様子などが、目立ち過ぎて見逃し難い。非常に目立って、他人に不快感を起こさせる。 類:●目に余る 例:「人目に余る態度」 2.素晴らしくて、じっと見ていられないほどである。 類:●目覚ましい
・人目に現る(ひとめにあらる) 人々の目に付く。特に目立つ。
・人目に曝す(ひとめにさらす)・晒す 人の目にはっきり見えるように開け広げにする。包み隠さずに、世間の人の目に付くように、何もかも曝け出すこと。 例:「醜態を人目に曝す」
・人目に立つ(ひとめにたつ) 目立つ。人々の目に付く。
・人目に付く(ひとめにつく) 他人の注意を引く。大勢の中にいても、すぐ目立って見える。 類:●人目に立つ●人目を引く
・人目の関(ひとめのせき) 人の目が妨(さまた)げになって、事が思うようにいかないこと。「関」は、関所のことで、人を容易に通さないところからいう。
・人目守る(ひとめもる) 他人の目の隙(すき)を窺(うかが)う。
・人目を忍ぶ(ひとめをしのぶ) 人に見られないように気を配る。人に知られないようにする。 類:●人目を包む●人目を憚る
・人目を盗む(ひとめをぬすむ) 他人に見付からないように、こっそり行動すること。人に知られると都合が悪いので、世間の目を避けて行動すること。
・人目を憚る(ひとめをはばかる)[=包む] 人に見られないように配慮する。 類:●目を憚る
・人目を引く 行為や様子などが目立ち過ぎて、人の目を集める。 類:●人目を奪う 例:「人目を引く髪型」
・人もあろうに(ひともあろうに) わざわざその人を名指ししなくても、他に適当な人がいるだろうに。 類:●よりによって ★他にいくらも適当な人がいるのに、わざわざ一番都合の悪い人を選んだという場合の前置きの言葉として用いる<国語慣用句辞典(集)>
・人もなげ(ひともなげ) 1.人を人とも思わない様子。人を人間らしく扱わないこと。2.周りの人を無視して、我儘勝手に振る舞うこと。 類:●傍若無人