−ひと(ら)(hito9)−
・独り合点(ひとりがてん)・一人合点 自分一人だけ分かったつもりになること。また、自分だけ承知すること。 類:●一人飲み込み
・一人口は食えぬが二人口は食える(ひとりぐちはくえぬがふたりぐちはくえる)・独り口は〜 生計は、独身よりも夫婦で営(いとな)む方が経済的に得策であるということ。 類:●二人口は過ごせるが一人口は過ごせない ★収入が少ないからと結
婚を躊躇(ためら)っている男に、結婚すれば妻がちゃんと切り盛りするから大丈夫だと 、周囲が勧(すす)めて言う。
・独り相撲(ひとりずもう)・一人相撲 相手がいないのに、また、居ても全く問題にされていないのに、一人だけ意気込んでその事に取り組むこと。また、その結果何も得ることなく終わること。 類:●独楽の舞い倒れ 例:「一人相撲を取る」 参考:一人相撲(ひとりずもう) ひとりで、あたかも相手があって相撲を取っているかのような所作をすること。愛媛県越智郡大三島町の大山祇神社などで神事として行なわれるほか、猿楽・大道芸てしても行なわれた。
・一人天下(ひとりてんか・ひとりでんか) 一人で思うままに振る舞い、それを抑える者がいないこと。
・一人残らず(ひとりのこらず) その場に居合わせた者全員が、ある行為をしたり、ある状態に移ったりすること。
・一人舞台(ひとりぶたい) 1.舞台で、ただ一人の俳優が演技すること。 類:●独演●一人芝居 2.一人の俳優の演技が際立って優れていること。転じて、多くの中で一人が際立って優れていること。 類:●独壇場 3.自分一人で思うままに振る舞うこと。 類:●一人天下
・独り法師(ひとりぼっち・ぽっち) その空間にただ独りでいること。身寄りや仲間がいないこと。また、その人。 類:●孤独 ★「ぼっち・ぼっち」は、それだけの数量しかない意を表わす接尾語「ぼち」の変化したものか。「これっぽっち」「十円ぽっち」など。 ★「独りの人」或いは「独りの男の子」という意味の「独法師(ひとりぼうし)」からの変化か、という説もある。「一寸法師」「影法師」など。
・一人娘と春の日は暮れそうで暮れぬ(ひとりむすめとはるのひはくれそうでくれぬ) 「呉れる」と「暮れる」を掛けた洒落(しゃれ)。一人娘は親がなかなか嫁に出さないということ。春の日が長くてなかなか暮れないことから言う。
・独り善がり(ひとりよがり) 自分独りだけで良いと決め込んで、他人の考えを全く聞こうとしないこと。 類:●独善(どくぜん)●唯我独尊 例:「独り善がりな態度」
・独りを慎む(ひとりをつつしむ) 君子は、人前だけでなく、自分ひとりでいるときも行いを慎み、道に背(そむ)かないようにする。 類:●君子は独りを慎む●暗室を欺かず●屋漏に愧じず 出典:「大学−伝六」「君子必慎其独也」