−ひよ(た)(hiyo4)−
・ひよっこ(ひよっこ) 1.鳥の子。雛鳥(ひなどり)。特に、鶏(にわとり)の雛を指す。 類:●雛(ひな) 2.まだ一人前でない者。まだ乳臭い者。 類:●青二才 ★「雛(ひよこ)」の変化<国語大辞典(小)>
・ひょっと 1.その事態が必ずしも意図したものでないことを表わす言葉。思い掛けず。 類:●偶然に●不意に 用例:荘子抄−三「人に物を問は次第がある者ぞ。ひょっと問はなんぞ」 2.うっかり。 用例:浮・西鶴織留−四「ひょっとやとはれて、足のいたむに」 3.有り得る事柄を仮定して、または危惧(きぐ)して述べるときに言う言葉。 類:●もしも●万一 用例:浄・心中刃は氷の朔日−中「もしひょっとしに病請たり共」 4.擬態語。物が突き出る様子を表わす言葉。 類:●にゅっと 用例:史記抄−三「低歟とすれはひょっと高ぞ」 ★幽(かす)かではっきりと分からない様子を意味する「縹渺(ひょうびょう)と」あたりと関わりのある言葉か。或いは、単なる擬態語「物が突き出るさま」からか。・・・後者かも。
・ひょっとこ 1.お面。口が尖(とが)り、一方の目が小さい、滑稽な顔の男の仮面。また、その面を着けてする踊り。潮吹き面。 用例:滑・浮世床−初「赤熊(しやぐま)で面をかぶつて、ひょっとこを踊つて貰はあす」 例:「おかめひょっとこ」 2.男を罵(ののし)って言う言葉。 類:●すっとこどっこい ★「ひおとこ(火男)」の変化で、火を吹くときの顔つきから出た語という<国語大辞典(小)>
・ひょっとしたら[=すると] もしかしたら。或いは。 例:「こいつはひょっとするとひょっとするぞ」
・ひょっとして 1.もしかして。 例:「ひょっとしてN市出身じゃありませんか」 2.もしも。何かの弾(はず)みで。 例:「ひょっとして彼を見掛けたら伝えておいてくれ」