−ほく(hoku)−
・墨守(ぼくしゅ)
・木石に非ず(ぼくせきにあらず) 人間らしい感情を解さない木や石ではない。人情も感性も持っているということを強調していう。 用例:徒然草−41「人、木石にあらねば、時にとりて、物に感ずる事なきにあらず」 例:「我が心木石に非ず」 出典:白居易の詩「李夫人」「人は木石に非ず、皆(みな)情(じょう)有り」 ★「我が心石に匪ず転ず可からず」とは、まったく別物。
・北叟笑む(ほくそえむ)・〜笑う 1.控えめに微(かす)かに笑う。満足そうに微笑(ほほえ)む。2.ひとり悦に入って笑う。 用例:源平盛衰記−一九「文覚ほくそ咲(ヱミ)て」 例:「人が叱られているのを見てほくそ笑む」 ★「ほくそ」は「北叟」で、塞翁(さいおう)の意とする説がある<国語大辞典(小)>
・朴念仁(ぼくねんじん) 1.無口で愛想がない人。物分かりが悪い者。2.気が利かない者を罵(ののし)っていう言葉。 用例:滑・浮世風呂−四「此ぼくねんじんにつかまって、みじめヱ見るぜ」 類:●野暮天 ★「ぼくねん」は擬態語、「じん」は人の意<新明解国語辞典(三)>