−ほに(honi)−
・帆に上ぐ(ほにあぐ) 高く揚げる。声などを張り上げる。 用例:古今−秋上「秋風にこゑを帆に上げてくる舟は」
・穂に出ず(ほにいず) 1.穂が出る。穂先に実を結ぶ。 用例:枕−二二七「ほにいでたる田を、人いとおほく見さわぐは、稲かるなりけり」 2.表面に現れ出る。人目に付くようになる。 用例:源氏−宿木「ほにいでぬもの思ふらししのすすき」
・穂に穂が咲く(ほにほがさく) 稲の穂が更に伸びて、その先に穂が出るという意味から、米などの穀物が豊作だということ。主に、稲が良く実ること。