−ほお(hoo)−
・頬が落ちるよう(ほおがおちるよう) ほっぺたが落ちそうなほどという意味で、食べ物が非常に美味であること。
・頬被りして食う(ほおかぶりしてくう・ほおかむり〜・ほっかぶり〜) 頬が落ちないように頬被りをして物を食べるという意味で、食べ物が非常に美味いことの喩え。
・頬桁が過ぎる(ほおげたがすぎる) お喋りが過ぎる。言うのを控えるべき事柄や遠虜すべき事柄を喋る。勝手なことを言い過ぎる。 類:●口が過ぎる
・頬桁を叩く(ほおげたをたたく) 1.頬を叩く。2.口を利く。ものを言うことを卑(いや)しめて、また罵(ののし)っていう言葉。
・酸漿と娘は色付くと虫が付く(ほおずきとむすめはいろづくとむしがつく) 少女も大人びてくると虫が集(たか)るようにして男が寄ってくるということ。 ★少女とホオズキの組み合わせから、頬突(ほほつき)だという説もありますが、はっきりとはしていません。 「本草和名(ほんぞうわみょう・918)」では、酸漿(さんしょう)の漢名に対して、和名を保保都岐(ほほつき)として、「一名奴ヌ加カ都ツ岐キ」としています。 ホオズキの語源については「大和本草(やまとほんぞう・1708)」に、ホオという臭虫(カメムシ)が好んでホオズキの葉を食べるからその名がついたと書かれています<イー薬草・ドット・コム> 用例の出典:本草和名(ほんぞうわみょう) 平安初期の本草書。2巻。深根輔仁撰。延喜年間(901〜923)918年頃?成立。日本最古の薬用植物辞典。唐の「新修本草」に記載された薬物について異名・起源・用途などを解説し、和名を記したもの。
・頬張る(ほおばる) 1.頬が膨らむほど口一杯に食べ物を入れる。 用例:虎明本狂言・末広がり「どじゃうのすしをはうばって」 2.転じて、物を一杯に詰め込む。 用例:俳・犬子集−一「川口にほうはるや異米柳」 3.賄賂(わいろ)を、貪(むさぼ)るように取る。 用例の出典:末広がり(すえひろがり) 狂言。各流。都に末広がり(扇)を買いに行った太郎冠者は、悪者に騙されて、古傘を買って帰り、主に叱られる。そこで太郎冠者は悪者に教えられた囃子(はやし)物を謡(うた)い、主の機嫌を直す。
・頬を顔(ほおをかお)[=は面(つら)] 呼び方は違っても実質は同じであること。
・頬を染める(ほおをそめる・ほほを〜) 頬を赤くする。頬をぽっと赤く染めて恥かしがる様子。 類:●顔に紅葉を散らす
・頬を膨らます(ほおをふくらます) 頬っぺたを膨らませる。膨れっ面をする。不幸や不満を顔に表わす。機嫌が悪い顔付きをする。 類:●頬を尖(とが)らす