−ほら(hora)−
・洞ヶ峠(ほらがとうげ) 日和見(ひよりみ)な態度、二心ある態度。 類:●日和見主義 例:「洞ヶ峠を決め込む」 故事:「和州諸将軍伝」 天正10年(1582)山崎の戦いで、筒井順慶が、洞ヶ峠に軍を留め天下の形勢を観望して有利な方に味方しようとした。
・法螺吹き(ほらふき) ものごとを大袈裟に言う人。また、嘘を吐く人。
・法螺を吹く(ほらをふく) 1.法螺貝を吹き鳴らす。2.大言を吐く。虚言を言う。勝手なことを言い立てる。 類:●大言壮語する●大風呂敷を広げる●嘘を吐く●駄味噌を上げる ★
サンスクリット語の「シャンカ」(螺貝のこと)は、楽器として用いられ、戦場での出撃の合図にも使われていた。仏教では、そのシャンカを吹くことを仏の説教に喩えた。すなわち、「お釈迦様の説法」の喩えである。中国では、それを「法の巻貝」=「法螺」と訳し、釈迦が法(教え)を説くことを「法螺を吹く」と言った。それが後に「釈迦のような偉ぷった説教をする」という意味に変化し、更に「大袈裟な言葉を言う」や「嘘を吐く」という意味に変わってきた。