−ふこ(huko)−
・不幸中の幸い(ふこうちゅうのさいわい) 不幸な出来事に見舞われたとき、その慰めとなるような幸運。不幸事の気休めとなること。 類:●勿怪の幸い 例:「事故に遭ったのに骨折だけで済んだのは不幸中の幸いだった」
・不孝に三あり、後なきを大なりとす(ふこうにさんあり、のちなきをだいなりとす) 親不孝の最たるものは、跡継ぎを作らないことである。 出典:「孟子−離婁・上」「孟子曰、不孝有三、無後爲大」 ★残りの2つの不孝は「親の不義を見過ごしにすること」と「貧窮して親を養えないこと」という。
・不孝の上塗り(ふこうのうわぬり) 普段から不孝であるのに更に不孝なことを重ねてすること。度重なる親不孝をすること。
・無骨(ぶこつ)・武骨 1.礼儀作法を弁(わきま)えていないこと。無礼なこと。 類:●不束 用例:平家−八「たちゐの振舞の無骨さ」 2.具合いが悪いこと。都合が悪いこと。 用例:源平盛衰記−一四「六波羅近き家なれば無骨(ブコツ)也」 3.役に立たないこと。才能がないこと。 類:●不才 用例:曾我物語−五「吾、ぶこつなりといへども」 4.骨ばってごつごつしている。洗練されていない。また、武芸に優れている。 ★「こちなし」の漢字表記「無骨」を音読みした語<大辞林(三)>