−いけ(ike)−
いけ洒洒(いけしゃあしゃあ) 俗語。憎らしいほどに平気でいる様子。けろりとした様子。また、非常に厚かましいこと。 類:●泉水の小便 例:「いけしゃあしゃあと嘘をいう」
いけ好かない(いけすかない) まったく好きになれない。非常に感じが悪い。 ★「いけ」は、卑(いや)しめや非難の気持ちを表わす接頭語。
生けず殺ざず(いけずころさず) 生かしもせず、殺しもせず、中途半端な状態に置いてに苦しめる。やっと生きていける程度の状態にしておく。 類:●生かさず殺さず
生簀の魚(いけすのさかな) 生簀で飼われている魚にことで、比喩的に、束縛されて自由にならない身の喩え。類:●籠(かご)の鳥
生けつ殺しつ(いけつころしつ) 生かしたり殺したりという意味で、煽(おだ)てたり貶(けな)したりすることを言う。
行ける(いける) 1.ものごとを巧くすることができる。上手(じょうず)にこなす。 用例:伎・幼稚子敵討−二「それ、渋と肪とに固まる松。いけるものじゃない」 例:「この企画なら何とか行けそうだ」 2.酒を相当量飲むことができる。 用例:滑・浮世風呂−三「未だ腹(おなか)が能(いい)かと思って、食て見たら、又いける」 3.料理や酒などの味が相当に良い。 例:「この刺身はなかなか行けるね」  用例:雑俳・末摘花−初「かた思ひそのくせいけるつらでなし」 用例の出典:俳風末摘花(はいふうすえつむはな) 川柳集。4冊。似実軒酔茶ほか編。安永5年(1776)〜享和元年(1801)刊。「川流評万句合」などの中から末番句(すえばんく)を集録したもの。
行ける口(いけるくち) 酒を、相当の量飲める。酒が嫌いでない。また、食物が相当の量食べられる。 例:「彼は相当行ける口だ」 
生ける屍(いけるしかばね) 肉体的には生きているが、精神的には死んだも同然の人。主に、極端な悲しみなどで、精神的な張りを失った人を指して言う。また、脳障害の病人などにも言う。 類:●植物人間
意見に付く(いけんにつく) 他人の忠告に従う。
韋弦の佩(いげんのはい) 自分の欠点を直すための戒め。 故事:「韓非子−観行」 中国、魏の時代、西門豹(さいもんひょう)は柔らかい鞣革(なめしがわ)を帯として、その性急な性格を戒め、董安于(とうあんう)は硬い弓弦を帯びて、その緩慢な性格をいましめた。