−いき(や)(iki8)−
異客没却(いきゃくもっきゃく) 歓迎されない客。 類:●異客(いきゃく) ★「没却」は身をほろぼすの意。「異客」に語調を合わせて添えた語。近世、格式に違う意の「違格」と混同し、正当でない客の意にとる<国語大辞典(小)>
異郷の客(いきょうのきゃく) 故郷を遠く離れた土地で暮らす人。また、外国で暮らす人。故郷を離れて旅する人。 類:●異客(いきゃく)
意気揚揚(いきようよう) 得意になって、いかにも誇らしげに振る舞う様子。 用例:談・教訓続下手談義−二「肩をゆすり懸て臂を張、意気揚々として」 用例の出典:教訓続下手談義(きょうくんぞくへただんぎ) 談義本。静観房好阿(じょうかんぼうこうあ)。宝暦3年(1753)。「当世下手談義(いまようへただんぎ)」の続編。いずれも、江戸の風俗に取材した教訓的な話を載せたもの。宝暦期の江戸で大流行した。 参考:当世下手談義(いまようへただんぎ) 談義本。静観房好阿。宝暦2年(1752)。俗間教導の苦楽を滑稽の甘皮に包んで世相風俗万般を描写したもの。江戸戯作の先頭を切ったものといえる。
異曲同工(いきょくどうこう) 工夫や趣は違うようだが、出来栄えは同じであること。また、違っているようで、実際には大体同じであること。 類:●同工異曲●大同小異
委曲を尽くす(いきょくをつくす) ものごとの事情や状態について、その詳細まで明らかにする。
熱り立つ(いきりたつ) 1.熱湯や油などが、煮え滾(たぎ)る。 類:●煮え立つ 用例:浄・釜淵双級巴−道行「釜に油のいきり立ち」2.酷く怒り興奮する様子。 例:「いきりたっていてなだめようがない」 用例の出典:釜淵双級巴(かまがふちふたつどもえ) 浄瑠璃。元文2年(1737)。並木宗輔。石川五右衛門に投影された義理と人間愛の根本理念。
生きる瀬死ぬる瀬(いきるせしぬるせ) 生きるか死ぬかの分かれ目。生と死の瀬戸際。 類:●生き死にの境●生死の瀬戸際