−いも(imo)−
・い文字(いもじ) 烏賊(いか)、石などを指す女房詞。
・ゐ文字(いもじ) 亥子餅(いのこもち)を指す女房詞。
・芋蛸南京(いもたこなんきん) 江戸時代、女の好物を語呂良く並べたもの。 類:●芝居蒟蒻芋南瓜 ★上方で言われていたものらしい。
・芋蔓式(いもづるしき) 薩摩芋(サツマイモ)の蔓を辿(たど)っていくと次々に土中の芋が見付かるようにということで、1.一つのことから、それに関連する他の多くのことが明らかになってくること。 例:「芋蔓式に検挙される」 2.次から次へと手蔓を求めること。 例:「芋蔓式に縁故を求める」
・芋の煮えたも御存じない(いものにえたもごぞんじない)[=知らない] 世間の事情に疎(うと)い人のことを嘲って言う言葉。
・芋を洗う(いもをあらう) 里芋をたくさん桶に入れて棒で掻き混ぜて洗う様子から、人出で混雑していることの喩え。 例:「海水浴場は芋を洗うような混雑だった」 ★「芋の子を洗う」とも<国語大辞典(小)>
・倚門の望(いもんのぼう)[=情(じょう)] 家の門に寄り掛かって帰りを待ち望むこと。外出した子の帰りを待ち侘(わ)びる母の情をいう。 類:●倚閭(いりょ)の望 出典:「戦国策−斉・下」「女朝出而晩来、則吾倚門而望。女暮出而不還、則吾倚閭而望」