−いに(ini)−
意に介さず(いにかいさず) 少々の事では動ぜず気にもしないという。詰まらない雑音など黙殺して悠然としているような様子。 類:●意とせず●馬耳東風
以肉去蟻(いにくきょぎ) 蟻の好きな肉で蟻を追い払おうとすると、却(かえ)って無数の蟻が集まってくる。方法を間違えると、逆効果を招(まね)くということ。 類:●以魚駆蠅(いぎょくよう) 出典:「韓非子−外儲説・左下」「人莫能左画方而右画円也。以肉去蟻、蟻愈多、以魚駆蠅、蠅愈至」
井に坐して天を観る(いにざしててんをみる) 1.井戸の底に座って天を見上げても、ごく狭(せま)い範囲しか目に入らない。見識や見聞(けんぶん)が狭いことの喩え。2.己の狭い見識で、徒(いたずら)に他人を謗(そし)ることの喩え。 類:●井の中の蛙大海を知らず●井中に星を見る●葦の髄から天上を覗く●管を以って天を窺う●管中豹を窺う 出典:韓愈「原道」「坐井而観天、曰天小者、非天小也」 老子の儒家批判を見当外れであるとして述べた文書の中にある言葉。
古の学者は己れの為にし今の学者は人の為にす(いにしえのがくしゃはおのれのためにしいまのがくしゃはひとのためにす) 昔の学者は自己の修養のために学問したが、当世の学者は世間の名声を得たいがために学問をしている。 出典:「論語−憲問」