−いら(ira)−
甍を争う(いらかをあらそう) まるで棟瓦(むながわら)の高さを競うかのように、大小の家がぎっしりと並んでいる様子。 用例:方丈記「棟を並べ、いらかをあらそへる」 類:●甍の波●甍を並ぶ●軒を競う●軒を連ねる 用例の出展:方丈記(ほうじょうき) 鎌倉前期の随筆。1巻。鴨長明。建暦2年(1212)成立。仏教的無常観を基底に、作者の体験した都の生活の危うさ・はかなさを描き、ついで移り住んだ日野山の方丈の庵の閑寂な生活を説く。文章は簡明清純な和漢混淆(こんこう)文。
要らぬおせせの蒲焼(いらぬおせせのかばやき)[=お世話の〜] 不必要なおせっかいを焼くこと。不必要に出しゃばること。 ★「蒲焼」は「世話を焼く」に掛けていい、「おせせ」は「おせわ」を幼児語のように表現したもの<国語大辞典(小)>