−いり(iri)−
・入り浸る(いりびたる) 1.水中にずっと浸かっていること。2.転じて、他の家、場所にずっと居座る。また、何度も訪れる。 用例:浄・淀鯉出世滝徳−上「年中くるわに入ひたり」
・入り日を返す勢い(いりひをかえすいきおい) 勢力が非常に盛んなことの喩え。激しい勢いなどの喩え。 故事:「淮南子−覧冥訓」 魯(ろ)の陽公が戦いの最中に日没となったとき、矛(ほこ)で入り日を招(まね)くと太陽が再び昇ったという。
・炒り豆に花(いりまめにはな)[=花が咲く] 衰えたものが再び栄えること。また、ありそうもないことがまれに実現することのたとえ。 類:●枯れ木に花
・倚閭の望(いりょのぼう) 「倚」は寄り掛かる、「閭」は村里の入口の門の意味で、村の入口の門に寄り掛かって母が我が子の帰りを待ち望むこと。 類:●閭に倚りて望む●倚門の望(情)