−いせ(ise)−
・伊勢の浜荻浪花の蘆(いせのはまおぎなにわのあし) 同じ物でも場所によってその呼び名が変わるということの喩え。 反■阿波に吹く風は讃岐にも吹く
・伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ、尾張名古屋は城で持つ(いせはつでもつつはいせでもつ、おわりなごやはしろでもつ)[=新城(しんしろ)で〜] 伊勢は津の港があるためにたくさんの参拝客が来、津の港は伊勢への参拝客の利用で賑わっている。尾張の名古屋は新しい城ができたために栄えるだろうということ。 ★「伊勢音頭」の歌詞。 ★平針木遣り音頭には「石は吊って持つ吊りたる石は、尾張名古屋の城に着く」とあり、これが「伊勢は津で持つ」と改作されたと伝わる。
・伊勢へ七度熊野へ三度(いせへななたびくまのへさんど) 信心はいくら深くしてもし過ぎではない。また、信心を熱心にすることを指して言う。
・伊勢屋(いせや) 1.伊勢出身の商人が付けた自分の店の屋号。また、その商人。2.近世、伊勢出身の商人は極めて倹約家が多かったところから、けちな人間を指して言う。
・伊勢や日向の物語(いせやひゅうがのものがたり) 話が前後辻褄が合わないこと。また、ものごとの秩序、序列が良く分からないことを指しても言う。