−いす(isu)−
交喙の嘴(いすかのはし)
射竦める(いすくめる) 1.矢を盛んに射て敵を恐れ縮み上がらせる。 用例:太平記−五「只遠矢に射すくめければ」2.じっと見据えて、威圧的な態度で恐れさせる。
安んぞ知らん(いずくんぞしらん) どうしてその事を知っているだろうか、いや知らない筈だということ。また、転じて、ところが、何ということだろう。
居住まいを正す(いずまいをただす)[=直す] きちんとした姿勢に座り直す。 用例:雑俳・若とくさ「おもひ出し居すまゐ直す肥た嚊」 類:●威儀を正す 用例の出典:若とくさ(わかとくさ?) ・・・調査中。
泉の下(いずみのした) 冥土(めいど)。黄泉(よみ)の国。
出雲の神(いずものかみ) 1.出雲大社の祭神。大国主命(おおくにぬしのみこと)。2.男女間の縁結びの神。3.転じて、仲人(なこうど)。 参考:全国の神々が毎年10月(神無月・出雲では神有月)、出雲に集まって氏子男女の縁結びの相談をするという伝説。
出ずる息の入るを待つべからず(いずるいきのいるをまつべからず) 一呼吸するだけの、極めて短い時間の間にも、人の命はどうなるか分からないものだということ。人生の儚さを喩えて言う。
出ずる日蕾む花(いずるひつぼむはな) 朝日は益々高く上ろうとし、蕾む花はこれから花開こうとするという意味から、前途が明るく、勢いが益々盛んになるものの喩え。
何れ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた) 「あやめ」も「かきつばた」も同科の花で区別しにくいところから、どれも優れていて選択に迷うこと。 類:●何れ菖蒲 出典:「太平記−二一」 源頼政が鵺(ぬえ)退治で菖蒲前(あやめのまえ)という美女を賜わるに当たって、同じような美女一二人の中から菖蒲前を選ぶよう命じられた時よんだ和歌「五月雨に沢べのまこも水たえていづれあやめと引きぞわづらふ」による。
居座り強盗(いすわりごうとう) 物売りなどに見せ掛けて家に入り、座り込んで金品を強迫する強盗。