−いち(あ)(iti1)−
逸足出す(いちあしいだす) 馬などを急いで走らせる。早足で駆ける。
一意専心(いちいせんしん) ひたすらに一つのものごとに心を集中すること。 類:●一心不乱●脇目も振らず●この道一筋●一事執心(しゅうしん)●専心一意 出典:「管子」
一衣帯水(いちいたいすい) 「衣帯」は帯のこと。一筋の帯を引いたような狭い水の流れや海峡。また、そのような水によって隔てられている場所のこと。向こうとそれほど離れていない位置関係のこと。 類:●手の届くほどの距離●一牛鳴地●一牛吼地(こうち)●目と鼻の先 出典:「南史−陳(陳書)・後主紀」「我為百姓父母、豈可限一衣帯水不拯之乎」 ★隋の文帝の言葉「一すじの帯ほどの川(長江)に隔てられたくらいで、彼らを救わずにはおられようか」
一一文文是真仏(いちいちもんもんぜしんぶつ) 一文字一文字が仏となるということ。 故事:中国并州の名書家・李遺竜が、父、烏竜の遺戒に背いて法華経の題目六四字を書き、夢に、その一字一字が仏身に化して地獄に堕ちていた父の苦しみを救うのを見た。
一意直到(いちいちょくとう) 思ったことを、偽らずに有りの侭(まま)表わすこと。 類:●真実一路●竹を割ったような 反:■巧言令色
一葦の水(いちいのみず) 一葦は一枚の葦の葉に喩えて、一艘の小舟の意味。幅の狭い水の流れ。 類:●一衣帯水
一打ち(いちうち) 1.箇条書きの頭に、一つ何々と一の字を記すこと。2.一の字を書いたように見えるところから、 眉のこと。 用例:雑俳・柳多留−一二「一打(いチうち)を剃刀でけすおしい事」
一栄一落(いちえいいちらく) 草木が、春には花が咲いて秋には葉が落ちることを人の世に準(なぞら)えて、一度栄えたかと思うと、すぐ衰えることを表わす。世の栄枯盛衰の激しさを言う言葉。 類:●栄枯盛衰
一翳眼にあれば空華乱墜す(いちえいまなこにあればくうげらんついす) 目に何か曇りがあると、実態のない花のようなものが乱れ落ちる光景が見えるということから、心に妄念があると心が乱れて正しい認識ができないということ。
一押し二金三男(いちおしにかねさんおとこ) 女を得るためには押しが第一で、金や男振りは、第二、第三の条件である。
一オンスの予防は一ポンドの治療に匹敵する(いちおんすのよぼうはいちぽんどのちりょうにひってきする) 事前の予防の方が事後の治療より有効である。危険の芽は小さなうちに摘(つ)んでおきなさいということ。 類:●今日の一針明日の十針●泥棒は若いうちに吊し首にせよ ★英語の諺An ounce of prevention is worth a pound of cure.から。