−いち(ら)(iti9)−
一理ある(いちりある) 相手の意見などに、一つの道理がある。一応頷(うなず)けるだけのものがある。 例:「君の言い分にも一理あるね」
一利一害(いちりいちがい) 利益もある反面、害もあること。また、利益と害とが同じくらいであること。 類:●一長一短●一得一失
一離一合(いちりいちごう) 一度(ひとたび)離れては、また、一度出合うこと。離れたり合ったりすること。
一粒万倍(いちりゅうまんばい) 1.一粒の種子を蒔けば、その万倍もの粒となる。僅かなものから非常に多くの益を上げることの喩え。また、少しのものも粗末にしてはいけないことや、勿体ない気持ちを表わすのにも使う。 類:●塵も積もれば山となる 出典:「報恩経−四」「世間求利、莫先耕田者、種一万倍」 2.稲の異名。 出典:報恩経(ほうおんきょう) ・・・調査中。
一利を興すは一害を除くに如かず(いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず) 利益になることをやり始めるより、弊害(へいがい)を一つ除去することの方が重要である。新規に事を興すより、不要なものを減らすのが政治の大切な点だということ。 出典:「元史−耶律楚材伝」「常曰、興一利不如除一害、生一事不如省一事」
一輪咲いても花は花(いちりんさいてもはなははな) たくさん花が咲かなくても、たった一輪でも花は花である。小さなものでも、本質的にはなんの変わりもないことの喩え。また、同類の端くれであるということ。 類:●一合取っても武士は武士
一輪も降らず万水も昇らず(いちりんもふらずばんすいものぼらず) 月は影を落とすだけで地上に降ることなく、水は月を映すだけで天に昇ることがないという意味で、全てのものは本来の姿を保持するものだということ。
一縷の望み(いちるののぞみ) 「一縷」は、一筋の細糸のこと。糸のように細くなって、今にも消えてなくなりそうなほど可能性の薄い希望の喩え。 例:「一縷の望みを託す」
一列一体(いちれついったい) 同じ群れ、同じ仲間。また、全てが平等であることにいう。
一蓮托生(いちれんたくしょう) 1.仏教用語。死後の世界(極楽浄土)で同じ蓮華の上に生まれること。2.行動、運命を共にすること。 類:●運命共同体●同じ蓮(はちす)
一六銀行(いちろくぎんこう)・一六屋 俗語。質屋(しちや)の俗称。 類:●六一銀行 ★一と六との和は七で、「質」と同音であるからいう<広辞苑第四版(岩)>
一六勝負(いちろくしょうぶ) 1.賽子(サイコロ)の目で、一が出るか六が出るかを賭けて勝負を決めること。また、単に博打(ばくち)。2.運を天に任せて行なう大勝負。また、そのような決断を要する行為。 類:●一か八(ばち)か●乾坤一擲●伸るか反るか 例:「所詮人生は一六勝負」
一路平安(いちろへいあん) 道中御無事でごきげんようという意味で、旅立つ人の途中の平安を祈って言う言葉。