−かふ(kahu)−
・下風に立つ(かふうにつく)[=至る・着く] 他人の支配下に置かれる。誰かより低い地位に置かれる。
・株が上がる(かぶがあがる) 1.株価が上がる。2.評判が良くなる。 反:■株が下がる
・株が下がる(かぶがさがる) 1.株価が下がる。2.評判が悪くなる。人気がなくなる。 反:■株が上がる
・禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
・兜の緒を締める(かぶとのおをしめる) 兜の紐を強く締め直すという意味で、気持ちを引き締めること。用心する。警戒する。 例:「勝って兜の緒を締めよ」
・兜を脱ぐ(かぶとをぬぐ) 1.敵に降伏する。2.論争などで相手に降参する。参る。謝る。 類:●軍門に降る●シャッポを脱ぐ
・蕪食うよう(かぶらくうよう) 「蕪」は、アブラナ科の植物で根を食用とするが、大きなものは不味(まず)く、家畜の飼料となるところから転じて、食べたときに味がしないこと。
・齧り付き(かぶりつき) 1.舞台に齧り付くようにして見る席という意味から、劇場などの最前列の席。または、舞台の傍(そば)の土間。 類:●雨落ち(あまおち) 2.転じて、寄席の出番順の、中入りの直後。 類:●とっつき●食い付き 3.飲食店のカウンター席。
・齧り付く(かぶりつく) 1.物に噛み付く。特に、食べ物などに勢いよく、また、乱暴に食い付く様子。 類:●むしゃぶり付く 用例:浮・新色五巻書−三「見付次第咬(カブ)りつかんと」 2.物にしっかりと取り付く。 類:●齧(かじ)り付く 用例:虎寛本狂言・止動方向「かぶりつく様にせねば歩行(ありかれ)ぬか」 用例の出典:止動方向(しどうほうがく) 狂言。各流。太郎冠者が茶、太刀(たち)、馬を借りに行った主の伯父に、この馬は咳払いをするとあばれ、呪文でしずまると教えられる。帰途、太郎冠者は待ちかねて出かけてきた主にしかられて怒り、咳払いをして主を落馬させる。
・頭する間(かぶりするま) 頭を横に振る間にという意味で、極めて短い時間。少しの間。
・頭を振る(かぶりをふる) 頭を左右に振って、不承知を表わす。または、否定する。 類:●首を振る
・気触れる(かぶれる) 1.漆(うるし)や、草の液などの成分に冒されて、一種の皮膚病になる。皮膚が負ける。 例:「漆にかぶれる」 2.あるものの影響や刺激を受けて、それに感化される。また、熱中する。主に、悪く影響されることを言う。 用例:滑・浮世風呂−四「一旦はかぶれるけれども…是は悪いと思ふことは長く続かねへはな」 例:「ジャズにかぶれる」
・株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ) → 守株(しゅしゅ)