−かん(ら)(kan9)−
・歓楽極まりて哀情多し(かんらくきわまりてあいじょうおおし) 歓(よろこ)び楽しむことがその極みに達すると、却(かえ)って悲しみの気持ちが強くなるものだということ。 類:●楽しみ極まれば必ず哀しみ生ず 出典:漢武帝「秋風辞」「歓楽極兮哀情多、少壮幾時兮奈老何」
・冠履顛倒(かんりてんとう) 《四熟》 地位や価値などの、上下の順序が乱れること。 類:●冠履倒置(かんりとうち)●章甫(しょうほ)の冠を沓(くつ)に履く●本末顛倒
・寒林に骸を打つ(かんりんにかばねをうつ)[=骨を打つ] 「天尊説阿育王譬喩経」に見える説話。ある人が死んでのち、その霊魂が悪道に落ちて苦しみ、自分が苦しむのはこの肉体が悪業を働いたためだといって、自らの死骸を鞭打ったということをいう。 出典:天尊説阿育王譬喩経(てんそんせつあいくおうひゆきょう) 譬喩経(史伝)。失譯。「阿育王」はアショカ王のこと。・・・詳細調査中。
・韓盧を馳せて蹇兎を逐う(かんろをはせてけんとをおう)[=搏(う)つ] 名犬にびっこの兎を追わせるという意味で、強い者が弱い者に戦いを挑むこと。 出典:「戦国策−秦策・下」「以秦卒之勇車騎之多以当諸侯、譬若馳韓盧、而逐蹇兎也」