−かる(karu)−
・軽口立て(かるくちだて) 得意になって、人を笑わせようと軽妙な話をすること。 用例:浄・心中天の網島−中「あほうのくせにかる口だて」 用例の出典:心中天の網島(しんじゅうてんのあみじま) 浄瑠璃。世話物。3段。近松門左衛門。享保5年(1720)大坂竹本座初演。同年10月、天満の紙屋治兵衛と曾根崎新地の紀伊国屋小春が、網島の大長寺で心中した事件を脚色した際物(きわもの)。近松の世話狂言のうちもっとも成功したもので、心中物の代表作。
・借る時の地蔵顔、済す時の閻魔顔(かるときのじぞうがお、なすときのえんまがお)[=返す時の〜] 他人から金銭などを借りる時はにこにこした人が、それを返済するときは渋い顔をするということ。 類:●用ある時の地蔵顔、用なき時の閻魔顔
・軽弾み(かるはずみ) 1.ちょっとしたこと。些細なこと。 用例:浮・好色旅日記−二「湯水つかふほどまきちらしても高のしれた軽はづみ」 2.言動が軽々しいこと。 類:●軽率 用例:浮・風俗遊仙窟−一「御辺の体相是を望むにおもおもしからず、軽はづみなる様也」 用例の出典:風俗遊仙窟(ふうぞくゆうせんくつ) 浮世草紙。5巻合1冊。延享元年(1744)。寸木主人。・・・詳細調査中。