−かた(あ)(kata1)−
・片足上げる(かたあしあげる) 居酒屋などで酒を飲むこと。 用例:伎・小袖曾我薊色縫−二幕「どこぞで片足あげちゃアいねへか」 用例の出典:小袖曾我薊色縫(こそでそがあざみのいろぬい) 歌舞伎脚本。世話物。4幕。河竹黙阿弥。安政6年(1859)江戸市村座初演。当時有名だった藤岡藤十郎の御金蔵破り事件を当て込み、講釈種の鬼坊主清吉や八重垣紋三の義談を取り合わせた作。遊女十六夜(いざよい)と所化清心とが心中を図るが死に切れず、共に悪の道に走る筋から通称「十六夜清心」として名高い。
・堅いこと(かたいこと) 内容が真面目(まじめ)一方で、面白味がない話。堅苦しいこと。生真面目なこと。 類:●お堅い●堅物 例:「堅いことを言ってないで、一献召し上がれ」
・片意地(かたいじ) 頑固に意地を通す。 類:●強情 例:「片意地を張る」
・肩入れ(かたいれ) 贔屓すること。支援すること。 類:●肩を入れる●肩を持つ 用例:浄・平家女護島−一「源氏肩入の大悪僧文覚法師」
・片腕(かたうで) 1.片一方の腕。 類:●隻腕(せきわん) 2.転じて、信頼できる補佐役。頼りになる相談相手。
・片腕をがれたよう(かたうでをもがれたよう) 最も頼りにしている補佐役や味方の者を腕に喩えた言葉で、それを失ったときの失望や落胆の気持ちを表わす。
・がた落ち(がたおち) 1.生産量、値段、成績、評価などが、急激に下がること。 類:●急落●暴落 例:「信用ががた落ちになった」 2.段違いに劣ること。 例:「長男に比べると次男の腕前はがた落ちだ」 ★「がた」は、急激に減衰する意味の接頭語。