−かた(は)(kata6)−
・片肌脱ぐ(かたはだぬぐ) 1.片肌脱ぎになる。 2.力仕事をする時に、片肌脱ぎになるところから、他人の仕事に協力すること。助力すること。 類:●片腕を貸す
・片腹痛い(かたはらいたい) 1.傍らで見ていても辛く思う。端(はた)から見ていてはらはらする。気の毒に思う。心苦しい。 類:●傍ら痛い 2.傍らで見ていて苦々しく思う。端から見ていて滑稽に感じる。 用例:玉葉−養和二年正月二〇日「講師忠玄説法、与女房一品経玄隔、太片腹痛歟」 3.おかしくてたまらない。笑止千万である。相手を軽蔑、嘲笑する時に使う。 類:●ちゃんちゃら可笑しい 出典:浄・出世景清−四「其いましめにあひながら某をつかまんとは、〈略〉かたはらいたし事おかし」 ★「かたわらいたし(傍痛)」は、古くは発音、表記とも「かたはらいたし」であったが、これが「片腹痛し」と意識され、一般に語中の「は」が「わ」に変化した平安末期以降も「かたはら」の発音を残したもの<国語大辞典(小)>
・肩肘張る(かたひじはる)[=怒らす] 肩や肘を無理に高く起こして見せる。威張ったり、気負ったりすること。 類:●肩肘怒らす●裃(かみしも)を着ける
・堅物(かたぶつ) 生真面目で、融通の利かない人。 類:●糞真面目●石頭
・片棒を担ぐ(かたぼうをかつぐ) 駕籠の、先棒か後棒かのどちらか一方を担ぐということから、ある企てや仕事に加わってその一部を受け持つ。特に、悪事に協力するときに使う。 例:「悪事の片棒を担ぐ」 類:●荷担する