−かた(を)(katawo)−
・肩を怒らす(かたをいからす)[=聳(そび)やかす] 肩を高く立てて、威勢を示す。高ぶった態度を取ること。 類:●肩肘張る
・肩を入れる(かたをいれる) 1.衣類から肩の部分を出していたのを入れる。肌脱ぎになっていた者が着物を着ること。2.担ぐために、その物の下へ肩を当てる。転じて、加勢すること。 類:●味方する●肩を持つ
・肩を落とす(かたをおとす) 身体の力が抜けてしまって、肩が垂れ下がったようになる。気力を失った様子、また、がっかり・しょんぼりした様子。 類:●落胆する
・肩を裾に結ぶ(かたをすそにむすぶ) 1.着物などを肩と裾とを取り違えて着ること。2.形(なり)振り構わず働く様子。また、妻が夫のために甲斐甲斐しく振る舞う様子。
・肩を窄める(かたをすぼめる・つぼめる) 肩を縮める動作のことで、寒さを感じたり、恐れ入ったり、肩身が狭く思ったりすること。
・肩を叩かれる(かたをたたかれる) リストラ等で上司から退職を勧められる。(といった事だと思う。by sekiyoshi)
・方を付ける(かたをつける) ものごとを処理する。 類:●切りを付ける
・肩を並べる(かたをならべる) 1.並んで立つ。並んで歩く。また、物など同じ場所に並ぶ。2.対等の位置に立つ。同じような勢いや力を持つ。 用例:宇津保−菊の宴「あまくだれるかとみえし人にかたをならべ、かみに見し人をしもにみて」
・肩を抜く(かたをぬく) 担いでいる物を肩から下ろすこと。転じて、担当したことから離れること。責任のある立場から抜ける。 類:●手を引く
・肩を脱ぐ(かたをぬぐ) 1.肩の部分を着物の外へ出すこと。上半身だけ着物を脱ぐ。肌脱ぎになる。2.決心して他の人ために力を貸すこと。 類:●一肌脱ぐ
・肩を張る 肩をそびやかして威勢が良い態度を取る。
・方を塞ぐ(かたをふたぐ・ふさぐ) 1.陰陽道の方塞(かたふたがり)となる方向に来る。2.その方向へ行けないようにする。不義理や仲違いなどをしてその人の所へ行き難くする。
・肩を持つ(かたをもつ) 味方をする。贔屓(ひいき)する。 類:●肩を入れる 用例:浄・夏祭浪花鑑−八「邪魔仕やるのは徳兵衛が肩(カタ)持つ心かササササどふじゃどふじゃ」 参考:左袒
・肩を焼く(かたをやく) 鹿の肩骨を焼いて占いをすること。古代の占いの一方法。 類:●肩焼き●肩抜きの占(うら)