−けん(た)(ken4)−
・言近くして意遠し(げんちかくしていとおし)[=指(むね)遠し] 言葉は卑近であるが、意味は深遠である。 出典:「孟子−尽心・下」
・剣突(けんつく) 荒々しく叱(しか)り付けること。語気強く人に当たること。怒鳴(どな)ること。 用例:評判・嗚久者評判記「高島や丈へのけんつくなどは又一つ興でござり升た」
・剣突を食わす(けんつくをくわす)[=食わせる] 頭ごなしに叱(しか)る。また、荒々しく、或いは、とげとげしく拒否する。 類:●けんのみを食わす
・涓滴岩を穿つ(けんてきいわをうがつ)
・見当違い(けんとうちがい) 目指す方向を間違えること。推測や判断を誤ること。 類:●見込み違い 例:「見当違いな返事」
・捲土重来(けんどちょうらい・けんどじゅうらい) 「捲土」は土煙を巻き上げることで、勢いが物凄い様子。一度失敗した者が、再び勢力を盛り返して来ること。一度負けた者が勢力を盛り返して攻め寄せること。 ★「ちょう」は「重(じゅう)」の漢音<国語大辞典(小)> 出典・人物:杜牧(とぼく) 中国晩唐の詩人。803〜852。字は牧之(ぼくし)。号は樊川(はんせん)。杜佑の孫。感傷と頽廃の色濃い詩風で、絶句に勝(すぐ)れ、杜甫の老杜に対し小杜と呼ばれる。「樊川集」がある。