−けん(ら)(ken9)−
・黔驢の技(けんろのわざ) 1.技量や腕前を人に示そうとして、却(かえ)ってその拙(つたな)さを現わすこと。また、たいしたことはない技量を大威張りでひけらかすこと。 類:●化けの皮が剥がれる 2.見掛け倒しの意気地なしのこと。 故事:柳宗元「三戒−黔之驢」「黔無驢、《略》向不出其技、虎雖猛、疑畏率不敢取」 昔、黔州(けんしゅう=貴州省)には驢馬(ろば)がいなかった。そこへある人が驢馬を引いていったところ、虎がその身体の大きさを見て、驚き恐れた。試しにぶつかってみると驢馬が虎を蹴ったので、驢馬には蹴る以外に能がないのだと分かり、ついには驢馬を食い殺してしまった。