−きか(か)(#kika2)−
・気が勝つ(きがかつ) 気性が強い。勝ち気である。 例:「気の勝った娘」
・気が軽い(きがかるい) 容易にももごとに打ち解けて振る舞うことができること。 類:●気が置けない●気さくである
・気が利いて間が抜ける(きがきいてまがぬける)[=利き過ぎて〜] 気を利かせ過ぎて却って手抜かりがあること。また、機敏でありながら不注意なところがあること。
・気が利く(きがきく) 1.細かなところまでよく気が付くこと。心が行きとどくこと。 類:●気転が利く●気が付く 用例:甲陽軍鑑−品一四「機のきいたる男は」 2.洒落(しゃれ)ている。 類:●粋である●乙(おつ)である 用例:滑・膝栗毛−初「『あのかかアは江戸ものよ』『どふりで気がきいてらア』」
・気が気でない(きがきでない) 酷く気に掛かって、心が落ち着かない状態。
・気が腐る(きがくさる)[=飢(う)える] 思うようにならないで心が晴れない。嫌になる。腐る。
・気が暗くなる(きがくらくなる) 1.気が滅入ること。沈んだ気持ちになること。 類:●陰気になる 2.気が遠くなること。ぼんやりとなってくること。または、うっとりすること。 用例:浄・生玉心中−中「いとしや漸々に気がくらふならんす」 用例の出典:生玉心中(いくだましんじゅう) 浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門。正徳5年(1715)。大坂竹本座初演。大坂の茶碗商一つ屋五兵衛の子嘉平次と伏見坂町柏屋の遊女おさがとが、生玉神社の境内で心中した事件を脚色したもの。