−きか(た)(kika4)−
・気が立つ(きがたつ) 心が苛(いら)立つ。興奮する。 用例:洒・風流仙婦伝「ふみつけにされ、外聞きもあしければ、気がたつゆへに」 用例の出典:風流仙婦伝(ふうりゅうせんぷでん?) 洒落本。・・・調査中。
・気が小さい(きがちいさい) 小さなことを気にする。小心である。 反:■気が大きい
・気が違う(きがちがう) 気が狂う。狂気になる。 類:●気が上(のぼ)る
・気が散る(きがちる) 気持ちが一つに集中しないで、色々なことに心が惹かれる状態。注意が散漫になること。 類:●注意散漫 例:「騒々しくて気が散る」
・気が尽きる(きがつきる) 1.気力、根気がなくなる。精根が尽きる。元気がなくなる。2.気分がくさくさする。退屈する。 用例:浮・好色一代女‐六「奈良苧も気がつきます。客はなし喰ねばひだるし」 3.後に打ち消しの語を伴って、気疲れがする。気詰まりがする。 用例:浮・好色一代女−五「上京の歴々にも気(キ)のつきぬやつといわれて」
・気が付く(きがつく) 1.考えが及ぶ。気付く。勘付く。 用例:狂言記・宗論「いやまことによい所へ気がついた」 2.細かなところに注意が行き渡る。配慮が行き届く。 類:●気が利く●気が回る 用例:浮・好色一代男−六「気のつかぬ仁左衛門と声高にののしり」 3.息を吹きかえす。正気に返る。 例:「気が付いたら病院のベッドだった」 4.元気が出る。
・気が遠くなる(きがとおくなる) 意識を失なう。正気を失なう。 例:「気が遠くなるような遠大な 構想」
・気が通る(きがとおる) ものごとの事情を良く承知していて、心が行き届いていること。また、捌(さば)けていること。 類:●気が利く●粋である
・気が咎める(きがとがめる) 心の中に疾(やま)しさを感じる。何となく気後れがする。 類:●気が差す●気が引ける